企業の新卒採用活動は昨年以上に早期化・多様化が進み、2026年新卒学生(以下、26卒学生)の就職活動は、2025年7月時点ですでに完了した学生も少なくない。企業としては、26卒採用を振り返りつつ27卒採用に重心を移し始める時期にも差し掛かっているだろう。
このような時期に26卒学生の就活動向の全体感を把握するため、HR総研と就活会議(就活会議株式会社)では、26卒学生を対象に2025年6月時点の「就職活動」や「就職への意識」に関するアンケートを実施した。本レポートでは、主に「就職意識」に関する調査結果について報告する。

26卒学生の就活は「大変だった」が過半数、大学区分による意外な違いも

すでに入社企業を決めて就職活動を終えた学生も多くいる中、まず、26卒学生の「就職活動への所感」を見てみる。
「楽だった」(「かなり楽だった」と「やや楽だった」の合計、以下同じ)の割合は、文系で30%、理系で38%となり、理系の方が8ポイント高いものの、4割未満にとどまっている。「大変だった」(「やや大変だった」と「かなり大変だった」の合計、以下同じ)は文系で53%、理系で50%となり、いずれも半数程度に上り、「楽だった」とする学生より多くなっている(図表1-1)。

【図表1-1】文理別 就職活動への所感

HR総研×就活会議:2026年新卒学生の就職活動動向調査(6月) 結果報告 【就職意識編】

大学区分別に見てみると、「楽だった」の割合が最も高いのは「その他私立大」で46%と半数近く、最も低いのは「早慶大クラス」で僅か15%となり、31ポイントもの差が生じている。一方、「大変だった」の割合が最も高いのは「早慶大クラス」で70%にも上り、最も低いのは「旧帝大クラス」と「その他国公立大」、「中堅私立大」、「その他私立大」の4区分でともに47%と半数以下となっている(図表1-2)。
「旧帝大クラス」や「早慶大クラス」などの上位クラスほど、早期に内定を獲得し就活を終了する傾向が見られているものの、それが必ずしも「楽だった」という所感に繋がるわけではないようだ。

【図表1-2】大学区分別 就職活動への所感

HR総研×就活会議:2026年新卒学生の就職活動動向調査(6月) 結果報告 【就職意識編】

上位大学の方が就活期間は長い傾向、「10ヵ月以上」が半数以上に

就職活動を行った期間を見てみると、文系では「半年程度以内」(「3ヵ月以内」~「6~7ヵ月程度」の合計、以下同じ)とする割合は、37%と4割近くであるのに対して、理系では「半年程度以内」は31%で、文系より6ポイント低くなっている。文系より理系の方が短期間で就活を終了する学生がやや多い傾向がうかがえる。ただし、文系・理系ともに最も高い割合となっている「10~11ヵ月程度」については、文系では24%であるのに対して理系では30%で6ポイント高いものの、「1年以上」は理系より文系の方が5ポイント高く20%となっており、「10ヵ月以上」(「10~11ヵ月程度」と「1年以上」の合計、以下同じ)という長期間をかけて就活を行う学生は、文系と理系ともに44~45%で大差はないようだ(図表2-1)。

【図表2-1】文理別 就職活動を行った期間

HR総研×就活会議:2026年新卒学生の就職活動動向調査(6月) 結果報告 【就職意識編】

大学区分別に見ると、「半年程度以内」の割合は「旧帝大クラス」と「早慶大クラス」ではそれぞれ29%、22%と2~3割以内であるのに対して、「中堅私立大」と「その他私立大」では49%と55%で半数程度に上っており、大学区分による違いが顕著となっている。一方、「10ヵ月以上」の割合は「旧帝大クラス」と「早慶大クラス」では49%と54%で半数程度であるのに対して、「中堅私立大」と「その他私立大」では35%、32%と4割未満にとどまっている(図表2-2)。
上位クラスの学生は、それ以外の大学区分より就職活動に費やす期間は長い傾向にあることがこの結果から推測される。ただし、就活を終える時期も他の大学区分より早いという傾向も見られている。したがって、上位クラスの学生は就活を長期間行っているが、より早い時期から活動しているため、他の大学区分より早期に就活を終了していると言えるだろう。

【図表2-2】大学区分別 就職活動を行った期間

HR総研×就活会議:2026年新卒学生の就職活動動向調査(6月) 結果報告 【就職意識編】

【調査概要】

アンケート名称:【HR総研×就活会議】2026卒学生の就職活動状況に関するアンケート(6月)
調査主体:HR総研(ProFuture株式会社)、就活会議(就活会議株式会社)
調査期間:2025年6月3~17日
調査方法:WEBアンケート
調査対象: 2026年卒業予定の「就活会議」会員学生
有効回答:487件

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