企業の新卒採用活動は昨年以上に早期化・多様化が進み、2026年新卒学生(以下、26卒学生)の就職活動は、2025年7月時点ですでに完了した学生も少なくない。企業としては、26卒採用を振り返りつつ27卒採用に重心を移し始める時期にも差し掛かっているだろう。
このような時期に26卒学生の就活動向の全体感を把握するため、HR総研と就活会議(就活会議株式会社)では、26卒学生を対象に2025年6月時点の「就職活動」や「就職への意識」に関するアンケートを実施した。本レポートでは、主に「就職活動」に関する調査結果について報告する。

応募先企業の重視ポイント「給与・待遇」が最多、上位レベル大学で多い項目は?

すでに入社企業を決めて就職活動を終えた学生も多くいる中、就職活動をどのように進めてきたかを確認した。まず、26卒学生の「応募先企業を探す際に重視するポイント」を見てみる。
文系・理系ともに「給与・待遇」が最も多く、文系では60%、理系では56%と6割程度に上っている。これに次いで「福利厚生」、「仕事内容」などが上位に挙がる。文系の方が理系より特に高い割合となっている項目は「休日・休暇・残業」で、文系で46%、理系で34%となり、12ポイントもの差がついている。その他、「社員の人柄・対応」「転勤の有無・範囲」なども文系の割合の方が高く、文系では特に、「働きやすさ」を重視する学生が多くなっている。一方、理系の方が文系より高い割合となっているのは、「企業規模」(文系22%、理系31%)や「専攻・自分の強みとの関連性」(同12%、21%)で、理系学生の方が専門性を活かしたキャリア形成を意識する傾向がうかがえる(図表1-1)。

【図表1-1】文理別 応募先企業を探す際に重視するポイント

HR総研×就活会議:2026年新卒学生の就職活動動向調査(6月) 結果報告 【就職活動編】

大学区分別に見てみると、やはり「給与・待遇」は大学区分に関係なく高い割合となり6割前後に上っている。ただし、その他の項目では大学区分による違いも見られる。たとえば「仕事内容」は、「旧帝大クラス」では54%と過半数に上るものの、「その他私立大」や「中堅私立大」ではそれぞれ37%、35%で4割未満にとどまり、上位クラスの大学区分の方が重視する傾向が見られる。逆に「福利厚生」は、「旧帝大クラス」では39%と4割程度であるのに対して、「その他私立大」では64%と6割を超えるなど上位クラス以外の大学の方が重視する割合が顕著に高い。その他、「休日・休暇・残業」は上位クラス以外の大学の方が顕著に高く、「社員の人柄・対応」は上位クラスの方が比較的高い一方、「人事の人柄・対応」は上位クラス以外の大学の方が顕著に高くなっているなどの違いも見られている(図表1-2)。
自社のターゲット層の学生がどのような大学区分であるかを考慮して、自社の適切なアピールポイントを検討するといいだろう。

【図表1-2】大学区分別 応募先企業を探す際に重視するポイント

HR総研×就活会議:2026年新卒学生の就職活動動向調査(6月) 結果報告 【就職活動編】

最も活用している就活サイト、文系では「マイナビ」がトップ。理系では?

就職活動中に「最も活用している就活サイトTOP10」について見てみる。
まず、文系においては、「マイナビ」がトップで39%と4割程度、次いで「ONE CAREER」が23%と2割、「就活会議」が15%などとなっている。理系では、「ONE CAREER」がトップで34%と3割を超え、次いで「マイナビ」が28%と3割近く、「就活会議」が17%で2割近くなどとなっている(図表2-1)。
これら上位に挙がるサイトについて、文系では2025年3月調査の結果と同じ並びとなっているが、理系では「ONE CAREER」が3月調査で1位だった「マイナビ」を逆転してトップとなり、同じく3位だった「リクナビ」を逆転して「就活会議」が3位となった。

【図表2-1】文理別 最も活用している就活サイトTOP10

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さらに、上位3サイトについて大学区分別の得票率をランキングで表してみた。
「マイナビ」については、「中堅私立大」や「その他私立大」で過半数に上る一方、「旧帝大クラス」や「早慶大クラス」では2割未満にとどまり上位クラスの大学では得票率が顕著に低いという違いが見られている。一方、「ONE CAREER」では「旧帝大クラス」で54%、「早慶大クラス」で41%と高い得票率であるものの、「中堅私立大」や「その他私立大」では1割程度にとどまるなどの特徴も見られている。「就活会議」については、「上位国公立大」と「上位私立大」で2割を超えているが、「マイナビ」や「ONE CAREER」よりは大学区分による顕著な違いはなく、まんべんなく多様な学生が活用する就活口コミサイトとなっているようだ(図表2-2)。

【図表2-2】最も活用している就活サイトTOP3 大学区分別得票率ランキング

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合同企業セミナーより個別企業説明会を重視する傾向、開催形式による違いも

企業セミナーや企業説明会への参加状況を確認する。
まず、合同企業セミナーの参加回数について、大学主催の学内合同企業セミナーと就職ナビ等主催の合同企業セミナーに分けて見てみると、「学内合同企業セミナー」と「就職ナビ等主催の合同企業セミナー」ともに「0回」が最多で、半数程度以上となっている。次いで「学内合同企業セミナー」では「1回」が多く21%、「就職ナビ等主催の合同企業セミナー」では「1回」と「2回」がともに16%となっている(図表3-1)。

【図表3-1】合同企業セミナーの参加回数

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次に、個別企業説明会・セミナーの参加回数を対面形式とオンライン形式に分けて見てみると、対面形式では「0社」が最多で44%と4割以上で、次いで「1~3社」が35%と3分の1以上になっており、これらを合計した「3社以下」(以下同じ)が79%と8割程度を占めている。一方、オンライン形式では「3社以下」は28%と3割未満にとどまり、「10~14社」が最も多く17%と2割近くになっている。また、「10社以上」(「10~14社」から「30社以上」の合計)の割合は50%とちょうど半数にも上っている(図表3-2)。
合同企業セミナーより個別企業説明会・セミナーに参加する学生が多い傾向にあり、中でも、オンライン形式で効率的に数多くの企業のセミナーに参加する学生が多いことが分かる。

【図表3-2】個別企業説明会・セミナーの参加回数(対面・オンライン別)

HR総研×就活会議:2026年新卒学生の就職活動動向調査(6月) 結果報告 【就職活動編】

【調査概要】

アンケート名称:【HR総研×就活会議】2026卒学生の就職活動状況に関するアンケート(6月)
調査主体:HR総研(ProFuture株式会社)、就活会議(就活会議株式会社)
調査期間:2025年6月3~17日
調査方法:WEBアンケート
調査対象: 2026年卒業予定の「就活会議」会員学生
有効回答:487件

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