ProFuture株式会社は2025年12月3日、同社が運営するHRエグゼクティブコンソーシアムが事務局を務める「HRX(HR Transformation) of The Year 2025」の授賞企業を発表した。人事領域の革新的な取り組みを表彰する本アワードは第4回目を迎え、最優秀賞(1社)、優秀賞(3社)、ウェルビーイング賞(1社)の計5社が選出された。本稿では、受賞企業の取り組み内容と評価ポイント、またアワードの位置づけについて解説する。

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「HRX of The Year 2025」授賞企業が決定! 丸紅、小田急、オリコなど5社を表彰—―人事変革を先導する先進的取り組みとは

日本企業の人事変革を後押しする「HRX of The Year」とは

「HRX(HR Transformation) of The Year」は、日本企業における人事変革の実践を称えるアワードとして2022年に創設された。単なるケース紹介に留まらず、斬新な取り組みを社会に共有することで、日本企業全体の人事進化を加速させることを目的としている。

第4回となる今年度は、147社(2025年11月1日時点)が参加する「HRエグゼクティブコンソーシアム」を対象に募集を実施。伊藤邦雄氏(一橋大学)、山田久氏(法政大学)、古川明日香氏(カルチャーガードナー)らによる審査委員会が、「革新性」・「従業員利益」・「経営貢献」の3軸で審査を行った。


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2025年の授賞企業5社と評価ポイント

厳正な審査の結果、2025年は以下の5社が選出された。

●最優秀賞:丸紅株式会社
●優秀賞:小田急電鉄株式会社、株式会社オリエントコーポレーション、ソニーピープルソリューションズ株式会社
●ウェルビーイング賞:エイブリック株式会社


各社の取り組みには、働く個人の自律支援、シニア活躍、データドリブンな学習支援、介護支援など、昨今の人事潮流を反映したテーマが並んでいる。

評価ポイントの詳細は、下記の通り。

最優秀賞:丸紅 ~AI×人間力で“未来型採用体験”を創出~

<取り組み名>
Marubeni Career College ~AI×人間力 キャリア共創型プログラム~

丸紅が展開する「Marubeni Career College」は、AIケーススタディ面談を採用し、学生の自己理解を深めながらキャリア形成を後押しする新しい採用モデルを実現している。

従来の選考の枠を超え、採用活動そのものを教育機会へと昇華させた点が、今回高く評価された。学生・企業・社会の三者に利益をもたらし、「採用変革の新たなモデルケース」として最優秀賞に選出された形だ。

優秀賞:小田急電鉄 ~現業職まで広げた“キャリア対話”の定着~

<取り組み名>
全社員参加型「キャリアじぶんごと化」の取り組み~全社員を対象とするキャリア希望発露の機会(紙面での発露と上司との1on1)の設定~

小田急電鉄は、キャリア対話を鉄道現業社員まで拡張し、従来は限定的だったキャリア申告や1on1を全社員に開放した点が評価された。現業職にまでキャリアオーナーシップを広げる取り組みは、現場の成長と自律支援を強く後押しする。

優秀賞:オリエントコーポレーション ~シニア人材の活用を制度化~

<取り組み名>
自律的キャリア形成の加速に向けた新たな人材活用~シニア社員の活躍に向けた環境整備~

オリエントコーポレーションは、シニア社員の活躍を促す「シニアポスティング制度」を導入。年齢一律の運用を見直し、スキル・意思に基づく新たな配置機会を提供することで、これまで十分に機会がなかった世代の自律的キャリア形成を支援している。社会課題である労働力不足への実効的なアプローチとして評価が高い。

優秀賞:ソニーピープルソリューションズ ~データでつなぐ学びとスキル活用~

<取り組み名>
ソニーグループにおけるラーニングプラットフォーム導入を軸とした学習体験の変革、スキル活用サイクルの実現

同社は、ソニーグループ全体のラーニングプラットフォーム導入により、学習体験の変革とスキル活用の循環を実現。スキルデータと学習機会を連動させ、多様な事業を抱える同グループにおいて“一人ひとりに最適化された学び”を提供している。学び続けるカルチャーをつくる先進モデルとして評価された。

ウェルビーイング賞:エイブリック ~介護支援を“寄り添う支援”に転換~

<取り組み名>
人を基点とした世界のロールモデルを目指し、DEI推進・浸透施策のひとつとして、介護と仕事の両立支援窓口を社会福祉士と構築

エイブリックは、社会福祉士事務所と連携した「医療福祉ダイヤル」を構築し、24時間365日利用できる相談・代行サービスを提供。

研修や制度整備にとどまらず、実務サポートまで踏み込む姿勢が評価され、離職防止と多様性受容スコア向上にも貢献した。

ProFutureが目指す“人事エグゼクティブコミュニティ”の価値創造

ProFutureは、HRエグゼクティブコンソーシアムを通じて、人事トップ同士が課題を共有・議論し、新たな実践を生み出す場を提供してきた。今回のアワードもその一環であり、企業の人事変革を社会に広く伝える仕組みとして存在感を高めている。

今後も企業の挑戦を可視化し、学び合いと相互作用によって日本企業の人事進化を支援していく方針だ。
今年度の「HRX of The Year」の特徴は、人事施策が単なる制度整備にとどまらず、「個人の成長」、「自律」、「安心」といった価値の創出に踏み込んでいる点にある。採用、キャリア、学習、シニア活躍、介護支援といった多様な領域で、従業員の体験価値を高めながら経営にも寄与する取り組みが選ばれた。

人事領域の課題が複雑化するなか、これらの事例は企業が変革に向き合う際の重要な指針となるだろう。HRエグゼクティブコンソーシアムの取り組みは、今後も日本企業の人事変革を後押ししていくと期待される。

出典:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000108.000041222.html

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