
「賃上げがあった」は大卒正社員の方が多く、昨年より増加
長期化する人材獲得競争の中、企業は若手人材の採用と定着に注力している。特に学歴を問わない採用や、入社後のキャリア・報酬への期待は高まる一方だ。そうしたなか、若手正社員のキャリアと金銭事情の実態はどのようになっているのだろうか。はじめにレバレジーズは、「現在の職場で賃上げがあったか」を尋ね、最終学歴ごとに昨年調査結果と比較した。すると、「賃上げがあった」との回答割合は、高卒正社員で3.4ポイント減少した一方、大卒正社員では2.2ポイント増加していることが分かった。

“賃上げ幅”は高卒正社員が大卒を上回る結果に
次に、「賃上げ額」について尋ね、最終学歴ごとに昨年調査結果と比較している。その結果、高卒正社員では「3,000円未満~10,000円未満」との回答割合が8.8ポイント減少したのに対し、「10,000~30,000円未満」は10ポイント増加した。また、大卒正社員でも「10,000円~30,000円未満」との回答割合が5ポイント増加したことから、同社は「全体として賃上げを実施した企業では、2024年よりも賃上げ額の水準が上昇している傾向が見られる」としている。

高卒・大卒とも2024年と比べて賃上げ額の水準が上昇
続いて同社は、「手取り月収」について尋ね、同じく最終学歴ごとに昨年調査結果と比較した。すると、大卒正社員の方が高卒正社員よりも手取り額が高い傾向が見られた。ただし、2024年と2025年の手取り月収を比較すると、高卒正社員では「20万円以上」との回答割合が4.4ポイント増加したのに対し、大卒正社員では0.8ポイント減少した。この結果から、大卒正社員の手取り月収の増加幅よりも、高卒正社員の手取り月収の増加幅の方が大きいことが見てとれた。

出典:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000752.000010591.html