女性の「働く機会」を創出する株式会社ママスクエア(以下、ママスクエア)は2020年12月16日、総合人材サービスを展開する株式会社grooves(以下、グルーヴス)と業務提携することを発表した。これにより、柔軟な働き方を希望する女性と、人材不足を課題視する企業や人材活用の適正化を図りたい企業とのマッチングを支援していくという。
「柔軟に働きたい子育て中の女性」と「採用したい企業」を結ぶマッチングビジネスが開始

女性の潜在労働力を活用し、企業の人材適正化へ

乳幼児はもちろんのこと、小学生以上の子どもを持つ子育て中の女性のなかにも、「短時間労働」など柔軟な働き方を希望するケースは多い。一方、条件にあった再就職先を女性自らが探すのは難しいのが現状だ。このような状況を受けて、ママスクエアは2014年の創業当初より“待機児童問題や家族の転勤などで、就労意欲があっても仕事に就けない”など、「働きたくても働けない子育て中の女性」を対象に、希望の時間や曜日に合わせた労働環境を提供。現在、約1,200名が登録する女性ネットワーク「ママコミュニティプラットフォーム」を保有している。

一方、グルーヴスは全国の求人企業と人材紹介会社を繋ぎ、さまざまな採用課題を解決するプラットフォーム「Crowd Agent(クラウドエージェント)」を運営。同データベースは、人材紹介会社に向けた求人データの中から、人材紹介会社が求職者の「キャリアビジョン・スキル・希望」にあった働き方を実現する求人を検索し、マッチングに活用できるサービスを提供している。

そこで、両社は今回の業務提携により「自分のペースで働きたい子育て中の女性」と「採用したい企業」のマッチングを行っていくことを決定。「ママコミュニティプラットフォーム」と「クラウドエージェント」の求人情報(正社員・契約社員)を連携させ、時短社員など新たな求人マーケットの開拓を実現していく。また、潜在労働力である子育て女性の社会参加を実現し、再就職に向けて育成プログラムを受けた即戦力人材を、企業へ紹介することも可能だという。

さまざまな事情により「働きたくても条件にあった企業がみつからない」女性は多く、また「人材不足だが自社で条件に見合った人材を採用するのが困難」という企業も多いのではないだろうか。両社の強みを活かした取り組みにより、女性の雇用と社会での活躍が進むことに期待したい。

この記事にリアクションをお願いします!