人事が「孤独」に陥りやすい構造を変えたい。2024年4月、そんな想いから「人事図書館」は誕生した。クラウドファンディングによって、470名の支援者とともにスタートしたこの場所は、人事のためのコワーキングスペースであり、図書館であり、そして学びのコミュニティでもある。現在は約750名の利用するメンバーが集い、人事関連書籍3,000冊以上を擁するまでに拡大を続けている。今回、設立からまもなく2年を迎えるいま、人事図書館 館長の吉田洋介氏に、設立の背景や人事への想いのほか、書籍での学びを社内で当たり前にするポイントや人事の初級・中級・上級者別のオススメ書籍などを伺った。

プロフィール

  • 吉田 洋介 氏

    吉田 洋介 氏

    人事図書館
    館長

    2007年立命館大学大学院政策科学研究科卒業。新卒でリクルートマネジメントソリューションズ入社。組織人事支援として国内外500社以上の採用、人材開発、組織開発、人事制度等に関わり、支社長・事業責任者等を歴任。2021年に独立し株式会社Trustyyleを設立。祖父、伯父2人が大学教授、両親ともに大学で勤務という影響を受け、読書と議論が大好物。ビジネス書から漫画まで保有書籍数は5000冊超。

人・組織専門の「人事図書館」が開館――吉田館長が語る「人事と書籍の関係性」と「書籍インプットの本質」【レベル別にオススメ本も紹介】

「人事図書館」の仕組みとこれまでの変遷

――まずは、人事図書館の概要について教えてください。

人事図書館は、人事のための相談の場であり、コワーキングスペースであり、そして名前の通り「図書館」でもある場所です。「人事図書館」という名称から、物理的な図書館の場をイメージされる方も多いのですが、実際にはオンラインで利用するメンバーも非常に多く、コミュニティとしての側面のほうが強いかもしれません。現在、利用いただいているメンバーは約750名おり、皆さんとともに学び合う場として運営しています。人事担当者だけでなく、社労士の方、産業医の方、人事系ベンダーの方など、人事領域に関心を持つ多様な職種の方々が人事図書館に集まっています。24時間365日利用でき、人事関連の書籍が3,000冊以上そろっています。

――設立は2024年4月からですが、人事図書館のこれまでの変化についてもお聞かせください。

最初の1年で特に力を入れたのは、「いつか行きたい」「また来たい」と来館者に思ってもらえる場所づくりです。2024年のスタートから年末までは、とにかく来館された方々に良い体験をしていただくことを中心に、イベントの開催や書籍の紹介、利用いただくメンバーの方々との対話に力を入れてきました。

そして2025年1月からは、「人事図書館の外に出る」ということをテーマに掲げました。その1つが「出張人事図書館」です。札幌から福岡まで全国12ヵ所を回り、私たちが人事図書館で学んできたことや、書籍を通じた知見を各地域に届ける取り組みを行いました。他にも、図書館という「箱」の中にとどまらない様々なイベントを開催し、学びやつながりをどんどん外に届けていく取り組みを進めてきたのが、2025年でした。

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