
「業務の5割以上がルーティンワーク」とする人が約6割
生成AI技術の進化が加速する現代において、その業務活用への期待は高まっている。最近では生成AIの業務活用を推進する企業も増えており、活用を意識して関心を寄せる人も多いだろう。では、実際に働く現場でのAIの利用状況はどうなっているのだろうか。はじめにネオマーケティングは、「普段の業務におけるルーティンワークの割合」について尋ねた。その結果、「業務の5割以上がルーティンワーク」と回答した人の割合は、全体では58.2%(9割以上:18.6%、7割~9割程度:19.4%、5割~7割程度:20.2%)と半数を超えた。
同割合について職種別で結果を見てみると、特に高かったのは「財務・会計・経理」や「事務・総務」で、75%以上が“業務の半分以上がルーティンワーク”と捉えていた。他方で、専門性の高い「士業」においても半数を超える59.5%が回答している。職種による違いはあるものの、様々な業務領域でAIを活用できる場面はありそうだ。

「業務におけるAI利用率」は16.8%。人事・労務や情報システムでは3割以上に
次に、「業務におけるAI利用率」を調べたところ、「利用している」(とても利用している、やや利用しているの合計)との回答は16.8%にとどまった。一方、「人事・労務」(39.1%)や「情報システム」(34.5%)では、3人に1人以上が業務においてAIを活用していることがわかった。
AIを利用している業務は「文章作成・編集・要約」や「日々の情報収集」など
そこで同社は、「AIを利用している」とした人を対象に、「AIを利用している業務内容」を尋ねた。その結果、最多となったのは「文章作成・編集・要約」で55.4%、次いで「日々の情報収集」が44%となり、業務の中でも“下準備”にあたる部分における利用が多いことがうかがえる結果となった。一方、「顧客対応・カスタマーサポート」(17.3%)や「メール・チャット対応の自動化」(16.7%)などは低い割合となり、定型的かつルーティン的な業務におけるAI活用は少ないことが分かった。

“AIによる効率化”実感率は8割以上に
続いて、同じくAI利用者を対象に「AIによる効率化実感率」を調べると、85.7%が「実感している」(とても実感している:25%、やや実感している:60.7%)と回答した。
“将来的なAIの浸透”に肯定的なのも「人事・労務」や「情報システム」
最後に、全員に対し「今後AIは人々の生活に浸透していくと思うか」と尋ねた結果、「浸透していくとした割合は全体の52.1%となった。半数あまりが「浸透していく」との見解を持っていたものの、残りの約半数は確信を持っていなかったほか、「どちらとも言えない」との回答が33.6%にのぼったことからも、AI浸透に対する認識がまだ定まっていない様子がうかがえた。一方、職種別に回答傾向を見てみると、「人事・労務」(73.9%)や「情報システム」(65.5%)など、前向きにAIを活用している職種ほど将来的なAIの浸透にも肯定的である傾向が見てとれた。

出典:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000585.000003149.html