HRプロとは株式会社ジェイックは2023年12月6日、「25卒採用活動に関するアンケート」の結果を発表した。調査期間は2023年10月30日～11月9日で、上場および非上場企業の人事責任者・担当者132名から回答を得ている。本調査から、採用広報解禁より前に内定出しや採用選考を開始する企業の割合、新卒採用における実施期間の傾向などが明らかとなった。
採用広報解禁となる3月1日以前に「内定出し開始予定」の企業は4割以上
企業の採用活動は早期化・長期化の傾向にあるが、2025年卒業予定の学生（以下、25卒）における企業の採用活動の開始時期はいつ頃になるのだろうか。はじめにジェイックは、「25卒の採用活動における内定出し（内々定含む）の開始時期」を訪ねた。すると、「2024年3～5月」が45.5％で最も多かった。他方で、25卒の採用広報の解禁となる2024年3月より前とした企業は、計45.4％（2023年5月以前：3.8％、2023年6～9月：4.5％、2023年10～12月：14.4％、2024年1～2月：22.7％の計）だった。
3月1日以前に「採用選考開始予定」の企業は6割に迫る
次に、同社が「採用選考（本選考）の開始時期」を尋ねたところ、「2024年3～5月」（34.8％）が最多だった。他方で、2024年3月以前とした企業は、計59.9％（2023年5月以前：1.5％、2023年6～9月：3.8％、2023年10～12月：23.5％、2024年1～2月：31.1％の計）となった。
25卒は24卒と比べて「採用選考の開始時期」が“早期化”
続いて同社は、「25卒採用選考の開始時期は24卒と比較して変更したか」を質問した。すると、「24卒より早めた（早める予定）」が58.3％、「変更していない（変更予定はない）」が39.4％、「24卒より遅くした（遅くする予定）」が2.3％だった。
7割以上の企業において「新卒採用の実施期間」は“長期化”の傾向
最後に、同社は「近年の新卒採用の実施期間の傾向」を尋ねた。すると、「長期化の傾向にある」が72％、「実施期間に変化はない」が22.7％、「短期化の傾向にある」が5.3％だった。
本調査結果から、25卒の採用に関しては、広報解禁日である2024年3月1日より前に採用選考を開始する企業が約6割、内定出しを開始する企業が4割超になるとわかった。また、24卒に比べて、採用選考が早期化している企業が6割程度、採用活動の実施期間が長期化している企業が約7割となり、新卒採用が早期化・長期化している現状がうかがえる結果となった。企業ではスムーズな採用活動を計画するために、早い段階から自社の事業内容や強みなどを発信するとともに、採用方法の見直しなどを実施していきたい。
