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9割の企業が新卒採用戦略を「見直し」へ
AI技術の進展によって、企業の業務構造や求められる人材像は大きく変わりつつある。生成AIの導入に伴い、業務の効率化やタスクの再定義が進む一方、新卒採用の領域でも「これまでと同じ基準では優秀な人材を見極められない」という問題意識が高まっている。特に、採用する学生に求める能力の見直しや、選考プロセスの刷新は多くの企業が直面する共通課題だ。では、生成AI活用が進む企業では、新卒採用の要件が実際にどのように変化しているのだろうか。はじめに、「生成AIの活用推進による、新卒採用戦略の見直し状況」を聞いたところ、88.4%が「大幅に見直した」または「一部見直した」と回答した。背景には、AIを活用する業務が広がることで、これまでの採用要件では将来の戦力を見極めにくくなっているという課題があると考えられる。一方で「見直しを検討中」(6.2%)も一定数存在し、今後も採用戦略の刷新が続くことが想定される。AI導入の進度に応じて、採用基準の再設定や選考設計のアップデートが必須となっている実態が浮かび上がった。

“採用戦略を見直した理由”は「AIを使いこなせる人材の確保」が最多
次に「採用戦略を見直した理由」を尋ねたところ、最も多かったのは「生成AIを活用できる人材を重点的に採用したい」で66.7%だった。以下、「競合他社の採用戦略が変化した」(43.4%)、「従来の業務スキルよりも新しい能力が重要になった」(40.4%)と続いている。AIが働き方そのものを変えるなか、企業は“AIを使える学生”を採用の重要指標へと位置づけ始めていることが分かる。また、業務効率化により「必要人員が減少した」(39.4%)と回答する人も多く、採用方針の見直しにつながっている様子がうかがえた。
新卒採用人数は約6割の企業で「減少」へ
AI活用の進展は、採用人数にも影響を与えている。「生成AIの活用推進による、新卒採用人数の変化」を尋ねたところ、55.4%が「採用人数が減少した」と回答し、特に「やや減少した」(45.6%)が多かった。背景には、AIによる業務効率化や、採用ポジションの再定義が挙げられる。一方で、「やや増加した」、「大幅に増加した」と回答した企業も26.7%おり、AI活用が新たな業務・ポジション創出につながっているケースも見られる。企業によってAI導入の進度と影響が大きく異なっているようだ。
8割以上が「求める能力・スキルが変化した」と回答
続いて「生成AIの活用推進による、求める能力・スキルの変化」を尋ねたところ、84%が「大幅に変化した」、「やや変化した」と回答し、AI時代における採用基準の再構築が急速に進んでいることが明らかになった。「変化を検討中」(8.9%)も含めると、ほぼ全ての企業が何らかの見直しに着手しており、「変化していない」はわずか6.2%にとどまった。従来の能力観だけでは事業成長を支えられないという認識が共通の課題として表れている。
最も重視される能力は「プログラミング」と「創造性」
「具体的にどの能力の重要度が上がったか」を聞くと、「プログラミングスキルの重要度が上がった」が63.8%で最多となった。以下、「創造性・発想力」が43.6%、「生成AIツールの活用スキル」が40.4%と続いている。他方、「論理的思考力」や「データ分析力」も35.1%と高く、技術×思考の複合スキルが求められていることもうかがえた。AIが情報処理の多くを担うようになるほど、“人間ならでは”の創造性を重視する流れが強まっているといえる。
“ガクチカ”の評価ポイントも8割が「変化あり」
次に、「生成AIの活用推進による、ガクチカの評価ポイントの変化」を尋ねたところ、75.9%が「変化した」と回答した。生成AI活用によって業務の型が変わる上で、学生時代のエピソードの評価軸もアップデートが必要とされているようだ。特に「変化を検討中」(14.3%)を含めると、ほとんどの企業が評価基準の再設定に向き合っている実態が浮かび上がる。従来型の「リーダー経験」や「成果量」だけでは、適性を測れなくなっている現状が示唆される。
ガクチカで最も重視されるのは「新しいツールへの適応力」
「変化したガクチカの評価ポイント」を尋ねると、最も多かったのは「新しいツールへの適応力」で65.9%、次いで「創造的な取り組み」(56.5%)、「テクノロジー活用経験」(41.2%)が挙がった。AI時代では、学生が過去に何を達成したか以上に、「未知のツールや技術にどう適応し、活用できるか」が強く評価されるようになっている。チームでの協働力や課題解決プロセスも重要視され、ガクチカの評価はより多面的・質的な判断へと移行しているようだ。
インターンシップでの「AI活用課題」が半数超で導入予定に
最後に、「今後の新卒採用において、生成AI時代に対応するために検討している取り組み」を尋ねると、最も多かったのは「インターンシップで生成AI活用課題を実施する」で54.5%だった。以下、「採用人数をさらに調整する」(39.3%)、「AI活用スキルを測定する選考の導入」(37.5%)が続いている。企業はAIリテラシーの測定をより厳密に行う方向へ舵を切り始めており、インターンシップの性質も「体験」から「スキル判定」の場へ変わりつつあるようだ。選考プロセス全体がAI時代仕様へとシフトしていることが明確に表れている。
出典:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000261.000017667.html
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