株式会社ヒューマネージは2024年2月15日、「2023年度・新卒採用/キャリア採用に関するアンケート」の調査結果を発表した。調査日は2023年7月19日と11月14日で、企業の採用担当者375名より回答を得ている。本調査により、企業の人材採用におけるキャリア採用の実態や課題が明らかになった。なお新卒採用は、2025年卒業予定の大学・大学院生を対象としている。
人材採用は“キャリア採用シフト”の傾向。過熱する人材獲得競争を背景に「応募者の質」が最大の懸念点に

2024年度キャリア採用を増やす企業は、新卒採用を増やす企業の「約2.5倍」

企業の人材採用において、これまでの新卒一括採用から、コア人材獲得のための「キャリア採用」へのシフトが進んでいる。人材獲得競争が激化するなか、企業の新卒採用・キャリア採用の採用予定人数はどのように変化しているのだろうか。

はじめにヒューマネージは、昨年度(2023年)と比較した「今年度(2024年)の新卒採用・キャリア採用の採用予定人数」を調べた。すると、新卒採用では「前年度並」(73.8%)が最も多く、キャリア採用では「前年度増」(51%)が最多だった。

「前年度増」の項目でみると、キャリア採用を増やす企業(51%)が、新卒採用を増やす企業(20.6%)より2.5倍程度高い割合となった。
今年度の採用予定人数(昨年度比)

「キャリア採用だけ増やす」企業が「新卒・キャリア採用ともに増やす」を大幅に上回る

そこで、新卒採用・キャリア採用のパターン別の増減(2023年度比/企業別)を調べたところ、「キャリア採用だけ増やす」(33.1%)が、「新卒採用・キャリア採用とも増やす」(18.4%)を大幅に上回った。また、「新卒採用だけ増やす」(5.4%)は1割未満にとどまった。

これらの結果により、企業の人材採用において「キャリア採用へとシフトする傾向がある」と明らかになった。
今年度の採用予定人数(昨年度比・詳細)

新卒採用では「選考中辞退・内定辞退の増加」、キャリア採用では「応募者の質」が重要課題に

続いて同社は、「新卒採用・キャリア採用について、それぞれ課題と感じている点」を複数回答で尋ねた。すると、新卒採用では「選考中辞退・内定辞退の増加」(54%)が最多となり、以下、「応募者の質」(52.6%)、「応募者の量」(42.4%)と続いた。

また、キャリア採用においては「応募者の質」(62.4%)が最も多かった。次に「応募者の量」(46%)、「応募者の見極め」(38.3%)の順となった。新卒採用とキャリア採用では異なる課題があるようだ。
新卒採用・キャリア採用における課題

キャリア採用の課題は、企業規模を問わず「応募者の質」が最多回答に

最後に、同社が企業規模別に「キャリア採用における課題」を複数回答で聞いたところ、いずれの企業規模でも「応募者の質」が最多(300名未満:62.4%、300~999名:61.8%、1000~4999名:63%、5000名以上:60.6%)だった。企業規模を問わず、多くの企業が求める人材になかなか出会えず、採用に苦戦している様子がうかがえる。
キャリア採用における課題(企業規模別)
本調査結果から、企業の人材採用において「キャリア採用シフト」が急速に進んでいることが明らかとなった。また、キャリア採用においては「応募者の質」が最も課題であることもわかった。近年キャリア採用は活性化しているものの、企業が求める人材にはなかなか出会えないのが現状だ。キャリア採用を成功させるには、選考のスピード感や意思決定させるプロセスなど新卒採用とは別の戦略・戦術が求められるだろう。

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