株式会社学情は2026年1月6日、2027年3月卒業(修了)予定の大学生・大学院生(以下、27卒生)を対象に実施した「内々定の獲得状況」に関するアンケートの結果を発表した。調査期間は2025年12月24日~31日で、147人から回答を得ている。調査結果から、27卒採用・就活における内々定率の推移に加え、文理別の差や就職活動率の変化などが明らかになった。

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【27卒採用】内々定率、12月末時点で「37.4%」に到達。理系は5割目前も、全体では“前年比微増”にとどまる

内々定率は「37.4%」。4割に迫るも前年からは微増

27卒採用では、年内に内々定を得る学生が珍しくない状況となり、企業による採用活動は早期化が常態化している。学情が実施した今回の調査では、12月末時点の内々定率が全体で4割に迫り、なかでも理系学生では早くも5割近い水準に達した。技術系人材を中心に、企業間の獲得競争が一段と激化している実態が数字からも読み取れる。そうした27卒採用の状況は、具体的にどのようになっているのだろうか。

12月末時点の内々定率は37.4%となり、前月から8.1ポイント上昇した。これは同時期としては過去最高水準に近い数値であり、年内に内々定を得る学生は着実に増えているようだ。

ただし、前年同時期(36.6%)との差は0.8ポイントにとどまり、伸長率の点では落ち着いた結果となった。調査では、インターンシップを起点とした早期選考の最終面接が10~11月に前倒しされた企業が多かったことから、11月末時点ですでに高い内々定率となっており、12月の上昇幅が相対的に小さくなったと言える。
12月末時点の内々定率

理系は46.3%と高水準、文系は33.1%で前年並みに

文理別にみると、理系学生の内々定率は46.3%と、早くも5割に迫る水準に達した。前月からの伸びは5.6ポイントで、専門性を背景とした理系人材への早期内定が引き続き進んでいることが分かる。

一方、文系学生の内々定率は33.1%で、前月比では8.7ポイント上昇したものの、前年同時期とほぼ同水準にとどまった。文理間では10ポイント以上の差があり、採用市場における構造的な違いが改めて浮き彫りとなっている。
12月末時点の内々定率(文理別)

就職活動率は83.9%に低下。文理で動向に差も

「就職活動をしている」と回答した学生の割合は83.9%で、前年同時期を5.4ポイント下回った。この時期としては例年より低く、前年の3月頃と同水準に近いという。

内訳をみると、文系は86.6%と高い活動率を維持している一方、理系は78.4%と8割を下回った。理系では内々定の早期取得が進んだことで、就職活動を終える学生が増えている可能性がうかがえ、文理間で活動状況の差が拡大していると考えられる。
就職活動率
本調査結果から、27卒採用においても内々定の早期化が定着している一方、その進展スピードは前年と比べて緩やかになっていることが分かる。特に理系学生では内々定率の高さと就職活動率の低下が同時に進んでおり、企業側にはより早い段階での接点づくりと、内定後を見据えたフォローの重要性が増しているといえそうだ。一方、文系では活動継続者が多く、今後の選考動向次第で内々定率がどこまで伸びるかが注目される。採用活動の前倒しが常態化する中で、企業はいつ、どの層に、どのような情報や機会を提供するのかについて、より戦略的に見直す局面に入っているといえるだろう。

出典:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001486.000013485.html

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