ProFuture代表の寺澤です。
3月1日、深夜0時に就職ナビの2022年卒向けプレエントリーや説明会予約のデータ送信が開始されました。かつては、それまで前年の採用情報やインターンシップ情報を掲載していたプレオープンサイトから、新しい年度の採用情報を掲載するとともにプレエントリーの受付も開始される正式サイトへとプログラムを総入れ替えするべく、前日からメンテナンス中としてサイトへのアクセスを遮断し、0時ともにグランドオープンするのが風物詩となっていましたが、今やもうその姿はありません。
新しい年度の採用情報は既に2月から掲載が始まり、プレエントリーや説明会の参加申し込みも3月1日を待つことなく「予約」ができる仕組みとなり、その応募情報は3月1日に日付が変わると同時に、一斉に各企業の管理画面に送信されます。PCの前で日付が変わるのをじっと待ち、日付が変わると同時に就職ナビにアクセスし、競って目当ての企業にプレエントリーする学生の姿はありません。アクセスが集中しすぎてサーバがダウンするなんてことも、もはや遠い過去の話です。

就職イベントは、対面型とオンラインのハイブリッドに

3月1日現在の採用情報掲載社数を確認すると、「リクナビ2022」は1万827社、「マイナビ2022」は2倍以上の2万4192社となっています。ただ、前述のように、2月から採用情報を掲載している企業が多く、前日の2月28日時点で、「マイナビ2022」には2万1040社、「リクナビ2022」には9641社が既に採用情報の掲載をスタートさせていました。さらに、同日時点でのセミナー・説明会情報の掲載社数もそれぞれ1万3013社(うちWebセミナー8267社)、6989社に及んでいました(「リクナビ2022」にはWebセミナーを検索する機能は搭載されていないようです)。応募情報(大学、氏名、住所などのプロフィール情報)の送信は3月1日になりますが、応募数のカウントだけはリアルタイムに行われており、3月開催の会社説明会・セミナーの多くが既に定員に達して締め切られている状態でした。

就職ナビ主催のイベントも見てみましょう。昨年は、イベントの自粛要請もあり、2月下旬になって3月以降の対面型イベントの中止を発表しましたが、今年は対面型イベントも予定どおり開催されたようです。「マイナビ2022」の主なイベントを見てみると、3月1日開催の「就職EXPO 西東京会場」(アリーナ立川立飛)や「理系学生のための就職EXPO 東京会場」(ベルサール渋谷ガーデン)は対面型で実施されるものの、約540社が出展する「マイナビ就職MEGA WEB EXPO JAPAN」はWeb(ライブと録画)のみで開催、翌3月2日の「就職EXPO 東京会場」と「理系学生のための就職EXPO 東京会場」はいずれも幕張メッセを会場にして対面型で実施されるだけでなく、Web(ライブ)でも視聴可能となっています。

ただ、視聴できるのは講演形式の企業や就活支援セミナーだけで、出展企業の大半が参加するブースエリアの話を視聴できるわけではありません。ブースエリアの全企業の会社説明動画を視聴できるようにするなど、今後の改善余地はまだありそうです。「就職EXPO 東京会場」の案内ページを見ると、出展を予定していたものの出展を見送った企業や、Web配信だけに切り替えた企業、さらに講演をリモートに切り替えた企業などが合計で20社以上あったようです。新型コロナウイルス感染症の緊急事態宣言の影響があったものと推測されます。

ところで、就職ナビ主催イベントとして、今年新しい動きがありました。それは、就活口コミサイトの「ONE CAREER」とテレビ&ビデオエンターテインメント「ABEMA(アベマ)」のコラボレーションによる、12時間にも及ぶ生放送です。解禁日である3月1日の正午から、24時間365日ニュースを専門に放送する「ABEMA NEWSチャンネル」にて特別番組『どうする? withコロナの就活&働き方【12時間特番】』と題して、2ちゃんねる創設者の西村博之さん、有料オンラインサロン「田端大学」を主宰する田端信太郎さん、カンニング竹山さん、弘中綾香アナウンサーらのほか、丸紅や味の素、JICA、三井物産、東京メトロ、三井住友銀行など17社の採用担当者も出演。単なる会社説明ではなく、「創業者のDNAをどう残すのか」「なぜSDGsに取り組むのか」などテーマごとに採用担当者のセッションが展開されたり、オンライン就活にどう対応していけばいいのかを、堅苦しさのない誰もが楽しめる番組で伝えるなど、他の就職ライブイベントとは一線を画す構成となっていました。今後の就職イベントの可能性を探る、面白い試みだったと思います。

文系以上に現場や技術を知りたいと思う理系院生