採用担当者のための最新情報&実務チェックポイント第80回 2018年卒学生が選ぶ、印象のよかった「リクルーター・社員」「面接官」とその理由 | 採用、育成・研修、労務・人事に関する情報ならHRプロ

人事にプロのサポートを―新卒採用、中途採用、人材育成、研修、人材マネジメント、労務、人事システム、適性検査ならHRプロ

  • HRサミット2017 アフターレポート&講演レジュメ公開中!
採用担当者のための最新情報&実務チェックポイント

第80回 2018年卒学生が選ぶ、印象のよかった「リクルーター・社員」「面接官」とその理由

ProFuture代表 HR総研所長 寺澤 康介
2017/11/30

ProFuture代表の寺澤です。
ついこの間までハロウィンでにぎわっていた街並みが、最近は早くもクリスマスムード一色に様変わりしています。今年ももう残り2カ月を切りました。1年がたつのは早いものです。
さて、先日、採用支援会社の方と話をしていたら、早くも来年6月から募集が始まるサマーインターンシップに向けてのツール制作の打ち合わせをお客さまと始めていると聞きました。今年の夏から来年2月にかけて実施されるインターンシップは、主に2019年卒の学生を対象としたものになりますので、来年のサマーインターンシップとなれば、それは主に2020年卒の学生を対象としたものになります。2017年11月の時点で、2020年4月採用に向けた準備がすでに始まっているというのです。現在も来春入社予定の採用活動を継続している企業も少なくないことを考えると、実に3年分の採用活動が錯綜(さくそう)していることになります。採用担当者にとっては大変な時代になったものです。

企業の採用活動を「人」の観点で振り返る

前回は、「採用ホームページ」と「セミナー・会社説明会」について、2018年卒の就活学生から評判が良かった会社を見てみましたが、今回は「人」の観点から、「リクルーター・社員」「面接官」で印象の良かった企業とその理由を見ていきたいと思います。学生は、1人につき1〜2社しか回答できませんので、ここで社名が挙がった会社は学生に特に好印象を与えた会社ということになります。また、調査では逆に印象が良くなかった企業とその理由も聞いています。ここでは企業名は伏せますが、その理由を紹介させていただきますので、反面教師として参考にしてください。

まずは、文系学生が選んだ「リクルーター・社員の印象の良かった会社」の上位企業とその理由を見てみましょう[図表1]。1位は昨年に引き続き「三井住友銀行」、2位は昨年3位の「JTBグループ」、3位には昨年同率3位だった「みずほフィナンシャルグループ」が入りました。以下、上位に入った企業の選択理由コメントを紹介します。
[1位]三井住友銀行
・合同説明会でとても気さくに話しかけていただいて、選考に関係のない就職活動全体の相談にも乗っていただいた(中堅私立大)
・親身になって相談に乗ってくださった(中堅私立大)
・とにかく学生思いだから。私の就活の状況に合わせて話を聞いてアドバイスをくださり、きっと仕事でもお客さまに寄り添って対応しているのだと容易に想像できた(早慶クラス)
・社員の方が三井住友銀行のありのままの情報を話していたので良くも悪くも企業を知る上で役立った(早慶クラス)
・本選考に向けた模擬面接や応援などのサポートがうれしかった(早慶クラス)
・こちらの質問に対して丁寧に答えてくれた(旧帝大クラス)
・社員一人ひとりが自分の個性を存分に発揮して活躍していることが伝わってきた(旧帝大クラス)
・私が頑張ったことを評価して、良い部分をたくさん引き出してくださった(上位私立大)
・仕事への熱意が他行と明らかに違うことを感じられた(上位私立大)
・自分の分からないところやダメなところを残らず聞いてもらえて良かった(その他私立大)

[2位]JTBグループ
・社員の方がたくさんの質問に答えてくれた(中堅私立大)
・自分の会社をただ推すのではなく、私の関心とこれまでの経験が、どのようにそこでは活かせるか、ともに考えてくれる方々だった(早慶クラス)
・真剣に話を聞いてくれ、親身になって対応してくれた(早慶クラス)
・私の将来やりたいことについて、真剣にいっしょに考えてくれた。人柄が明るい方が多く、話しやすかった(上位私立大)
・質問がどんなに殺到しても、一人ひとりに丁寧に答えていただいた(その他私立大)
・説明会の後にOBの方と話す機会をたくさんとってくれたので、たくさん質問できた(その他私立大)
・面接の待ち時間にも声を掛けてくれるなど非常に丁寧な対応だったから(その他国公立大)

[3位]みずほフィナンシャルグループ
・社員の皆さんが大きな声で爽やかに挨拶してくれて気持ちが良かった(中堅私立大)
・本選考前までのサポートが手厚かった(早慶クラス)
・下の名前で呼ばれるほど親しくしてくれた(早慶クラス)
・親身に話を聞いていただいたから。一人の人間として接してもらえたような気がした(上位私立大)
・柔らかく、人当たりが良く、学生側の話も聞きながらいろいろな話をうかがうことができた(旧帝大クラス)
・自分のことを真剣に考えてくれていたと感じたため(旧帝大クラス)
・イキイキとしていたし、すべての社員の方が話しやすい感じがした(その他私立大)

[4位]日本航空(JAL)
・何度か説明会に参加し、毎回違う言葉で、私たち就活生のことを気遣ってくださり、心に花を咲かせてくださいました(中堅私立大)
・質問にすべて答えてくれようと、会社のマイナスの部分も一生懸命話してくださった(中堅私立大)
・表面上や形式上でない、本物の心からのおもてなしを初めて感じ、感動した。それだけでなく女性の強さ、厳しさ、責任を感じ、こんな大人の女性になりたいと初めて思った(中堅私立大)
・人柄が温かい。親身に相談に乗ってくれた(早慶クラス)
・選考が始まる前、待合室の雰囲気作りにとても気を遣ってくださった。就活生に対してもJALブランドのサービス力を妥協なく見せてくださると思った(上位私立大)

[7位]日本郵政グループ
・親身になって自分の話を聞いてくれた(早慶クラス)
・何度か説明会に参加した人向けの個別説明会でどんな質問にも徹底的に親切丁寧に答えてくださったから。この人と働きたいと思った(上位私立大)
・真面目で人当たりの良さそうな方が多かった(上位国公立大)
・受付での対応や質問への回答の雰囲気がとても良かったため。とてもきちんとしていて、話しやすい空気を作ってくれているという印象でした(その他私立大)

[10位]三井物産
・社内の雰囲気やモチベーションの高さを感じた(上位私立大)
・学生に対して、非常にフランクかつ丁寧に対応してくださった(上位私立大)
・選考に関係なく、多くの社員の方と話す機会を設けてくれた(早慶クラス)
・社員さんの話が非常に面白く興味を引くものが多かった、自分の志望理由に対してなどアドバイスをしてくれた(旧帝大クラス)
・日本を支えているという責任を持って仕事をしているのが伝わってきて、とても熱く語っていてすごいと思った。また、選考時の話もとても勉強になった(その他私立大)

プロフィール

ProFuture代表 HR総研所長 寺澤 康介

1986年慶應義塾大学文学部卒業。就職情報会社に入社後、企画制作部長などを経て、2001年文化放送キャリアパートナーズを共同設立。常務取締役などを経て、2007年採用プロドットコム(現社名=HRプロ)を設立、代表取締役社長に就任、現在に至る。約25年間、大企業から中堅・中小企業まで幅広く採用、人事関連のコンサルティングを行ってきた。現在はHRプロ代表とともにHR総合調査研究所所長を兼任し、人事領域全般を対象にした調査、研究を実施している。
HRプロは人事担当者のポータルサイトとして約8千社、1万4千人の会員(2012年3月現在)を持ち、採用、人材育成、人事労務など、人事関連の最新情報を提供している。

<執筆、出演、記事掲載メディア等>
「週刊東洋経済」「東洋経済オンライン」「日経ビジネス」「日経アソシエ」「労政時報」「企業と人材」「人材教育」「人事マネジメント」「企業実務」「NHK(テレビ、ラジオ)」「朝日新聞」「読売新聞」 「日本経済新聞」「産経新聞」「文春」「アエラ」「サンデー毎日」など

※『採用担当者のための最新情報&実務チェックポイント』は、WEB労政時報に寄稿した原稿を約2週間遅れで転載しておりますので、内容的に時差が生じる場合があります。ご了承ください。
WEB労政時報体験版はこちら

2019卒版 インターンシップ プログラム作成完全マニュアル申込受付中

関連リンク

  • 仕事におけるコミュニケーションスキルを高めるには? 〜グローバル共通言語のススメ〜

    企業におけるKT法の活用事例

    前回は、NASAの中でのKT法の問題分析の活用事例をお伝えいたしました。今回は、各企業における活用事例をいくつか紹介いたします。

  • 特別読み切り

    “小さな凝り”を見逃さない

    法律用語に「過失」がある。誰の目にも明らかにわかる重大な過失もあれば、一つひとつはさほど影響力のない、目にみえない小さな過失もある。しかしそんな小さな過失でも、積み重なることで、重大な過失を構成する場合がある。 この記述、病気とも思えぬ、かと言って、過激な運動をしたわけでもないのに我が身から去らぬ“凝(こ)り”と重なる。そして図らずも、昨今の成熟した企業に起きている問題を連想させる。 日々おこる諸々の中に、特別荷重なことをやっているわけではないのに、疲れが、澱が、小さな間違いが積みあがっていく。それも“知らぬ間”に…。

  • 特別読み切り

    『モモ』に学ぶ、“聴く”ことと“時間”の大切さ

    『モモ』はドイツの作家ミヒャエル・エンデによる児童文学作品。人間が時間泥棒に盗まれた時間を取り返してくれた女の子の物語だ。40年以上前に書かれた本だが、働き方改革を行っている現代日本でも、大変参考になる部分が多い。働き方改革の目指すものは、いわば、長時間労働とマスが支えた生産から、適正な時間と個々の持ち味・能力を活かした生産へ変革すること、そして、働く人々の心を豊かにすることだ。『モモ』において主人公の女の子モモは、いかにして周りの人々の心を豊かに変えたか、他ならぬ「相手の話を聴く」ことによってである。

  • 大学の就職支援室からみた新卒採用

    第61回 応募倍率の罠

    最近、特に行政関係の方から「民間企業の採用意欲が旺盛で公務員志望者が少なくなっている、学内で求人説明会をやらせて欲しい」という依頼を受けることが多くなりました。応募者が集まらないのは認知度が低くアピールが足りないためではないか。もっと知ってもらう機会が必要なので、大学で直接学生にアピールさせてほしい、というロジックのようです。

  • 書籍レビュー

    『人材育成ハンドブック――いま知っておくべき100のテーマ』 ―― 人材育成を網羅・俯瞰した実用性の高い参考書

    働き方に関する考え方や仕事のやり方の変化、人材の多様化など、時代の変化が目まぐるしい中、企業における人材育成の在り方・やり方の見直しは急務となっている。さらにAIの登場などテクノロジーの進歩で、人間にしかできないことも問われていると言えるだろう。 本書は、のべ13,000社・200万人以上の人材育成をサポートしてきたトーマツ イノベーション株式会社により、人材育成に関する基礎知識や理論が広範に収録。再認識しておきたい用語・概念から新たに学びを必要とする領域までを網羅しており、経営層や人事担当者の参考書としても活躍する一冊となっている。

  • マネジメント、リーダーシップを超える力、「イノベーターシップ」

    第9回 イノベーターシップを実現するライフシフト〜30代での挑戦の意味とは?〜

    この連載では、多摩大学大学院のキーコンセプトである「イノベーターシップ」について述べている。前回からは「イノベーターシップを実現するためのライフシフト」について考えており、今回のテーマは「30代での自分づくり」だ。人生100年時代において、イノベーターシップを生涯現役として発揮しつづけるためには、自分らしいライフシフトを実現し続けなければならない。そのためには、30代をどのように位置づけ、どんな風に過ごしたらいいのだろうか。