高砂熱化学工業株式会社は2019年12月、ワークスタイル変革のための具体的な施策内容を発表した。オフィスのリニューアルやユニフォームの刷新など、働きやすい職場環境の追求と従業員の働き方を変革することを目指すとしている。全社員参加型で行われた働き方改革への取り組みの「5つの方向」について紹介する。

「本質的な働き方改革」を目指す「5つの方向性」

会社と社員が一体となり「魅力ある働きやすい職場」の創造に取り組む高砂熱化学協業では、2019年10月に策定したスローガン「Find New Way ── みんなで、幸せな生き方を、つくろう。」のもと、全社員参加型の働き方改革に取り組んでいる。

この取り組みを実現するにあたり、同社では目指すべき5つの方向を定めた。「自分らしく働く/自主性を尊重する」、「仕事を加速させる服を着る」、「時間の使い方を考える」、「外勤(現場勤務)の通勤負荷を軽減する」、「就業環境の整備をする」である。

それぞれの体現に向け施策を講じ、まずは、2019年10月15日に同社東京本店多摩営業所のオフィスリニューアルを実施。「自分らしく働く」ために、仕事内容に応じて最適な環境を選ぶことが可能な「ABW(Activity Based Working)」の考えをフリースペースに採用した。

さらに、同年11月1日には、オフィス勤務者を対象として、通年オフィスカジュアルでの通勤を可能にした。これまでスタンダードとなっていたスーツ・ネクタイ着用は顧客訪問時のみ、となった。また、現場社員に対しては、ユニフォームを27年ぶりに刷新。全社員におこなったアンケート調査によって、積極的に若手社員からの意見を取り入れてデザインを決定したという。全社を挙げた約1年間の検討期間を経て決定したユニフォームは、2020年1月より順次移行予定だ。
ほかにも、子育て世代や夜間勤務に携わる従業員など、個人の状況や業務内容で異なるライフスタイルに合わせた就業時間を選択できる「柔軟な働き方ができる勤務体制の実現」や、外勤社員の通勤時間を1時間以内にするための現場社宅制度を導入するといった「外勤通勤負担の軽減」、そして、2020年中に全国10カ所以上のサテライトオフィス開設を進める「場所を選ばない就業環境の整備」など、計画は続いている。

「働き方改革関連法」が施行されてから本格的に始動し、多くの企業で独自の取り組みが行われるようになった。社員が求める「本質的な働き方の改革」を実現するためには、社員の声を積極的に拾い上げ、形にしていく組織体系が重要となるだろう