リリー・チェン氏
PACE O.D. Consulting社 (創業者、CEO)
私が幼い頃に得たある人生の教訓が、私の人生の使命を定めました。
私は5人の兄弟姉妹とともに、1部屋の小さなフラットで育ちました。決して裕福とは言えない環境でしたが、そんな中で、隣に住んでいたご夫婦の優しさに恵まれました。
彼らの家には冷蔵庫や白黒テレビがあり、当時の私たちにとってはそれがまるで贅沢の象徴のように思えたのです。
そのご夫婦は、よく私を家に招いてくれて、冷たい飲み物をご馳走してくれたり、一緒にテレビ番組を見せてくれたりしました。
ありがたいことに、私は彼らに好かれていたようで、やがて私の兄弟姉妹たちも一緒に招いてもらえるようになりました。
この経験を通して、私は非常に大切なことを学びました。
それは、「誰か一人に手を差し伸べることで、その人に関わる他の人々にも影響を与え、助けることができる」ということです。
人はたった一人に親切を示すことで、多くの人々の人生に触れることができるのです。このことは、今も私の心に強く刻まれています。
この考え方は、組織開発(OD)の仕事と深く重なります。
ODは、組織が変化に対応できる力を養うための支援を行うものですが、その過程には、助けを求め、また他者を助けることのできるリーダーの関与が不可欠です。
私がODに強く惹かれるのは、まさにこの点にあります。一人のリーダーに働きかけることで、そのリーダーの影響下にある多くの人々、ひいては組織全体を変えていける可能性があるからです。
この人生の使命は、私にとって非常にやりがいがあり、心から情熱を感じています。
私はこれからも、一人ひとりの個人との関わりを通じて、組織の変革を起こしていくことに全力を尽くしていきます。
たとえ一人から始まったとしても、その先に広がる多くの人生に貢献できる――この信念のもと、私は歩み続けていきます。