人財開発には「不変・普遍」と「変化・個別」のテーマがある
福田氏 当社マネジメントサービスセンター(MSC)は50年以上にわたり、人材アセスメント、リーダーシップ開発を中心としたコンサルティングサービスを提供しております。また、海外の戦略的パートナーとしてDevelopment Dimensions International社(DDI)と共に、様々な能力開発プログラムを開発してまいりました。本日は、「新時代を勝ち抜くリーダーシップのキーポイント」をテーマに、世界の経営幹部の関心事、事業戦略と人事戦略を整合させるアプローチ、大規模調査が示す、経営幹部の現状と課題、経営幹部の能力開発とコーチングなどについてお話をいたします。
遠山氏 はじめに、世界の経営幹部の関心事についてお話をいたします。The Conference Boardという60カ国1,000以上の企業により構成される非営利団体が世界のCEOに行った調査によると、「2022年に重視する社内の課題」5つの中に、人的資源に関するテーマが2つ入っていました。それは、「人材の獲得と定着」と「次世代リーダーの育成」です。
ここで気になるのは、これら2つには、加速・改善・変更といった“変化”を示す言葉が使われていないことです。確かに、人材開発には普遍的に変わらないこともあります。しかし一方で、ビジネス環境や個別の課題に合わせて人材に関する施策を変えるべきこともあります。本日は、その両面を重要なテーマとして考えています。
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