学生のホンネは就職活動の連絡に「LINE」を使いたい! 学生×人事のプロ×LINEによる就活コミュニケーションツール座談会

HRプロ編集部取材×注目人事トレンド

新卒採用手法の多様化やテクノロジーの進化とともに、企業と就活学生の関わり方が大きく変わりつつある。この数年、特に変化が大きいのがコミュニケーションツール。日程調整や内定者フォローなどでLINE、Twitter、Facebook Messenger、Skypeといった、ツールが使われ始めているのだ。そんな中、今どきの就活生たちは、どんな就活でどんなツールを使い、何に使いやすさを感じたのだろうか。今回、就活を経験した20卒の大学生3名と、これから就活中の21卒の大学生3名の計6名に集まっていただき、「就活で使うコミュニケーションツールとその是非」と題した座談会を開催した。ファシリテーターには元サイバーエージェントの人事で、現在はエンジニアの教育・育成・紹介を行う株式会社TechBowlで代表取締役を務める小澤政生氏を迎え、さらにLINE株式会社の鈴木隆明氏もゲスト参加。学生側・企業側、双方の視点から就活におけるコミュニケーションツールの利用状況や就活にLINEを活用することの是非などを議論していただいた。

ファシリテーター

  • 小澤 政生 氏

    小澤 政生 氏

    株式会社TechBowl 代表取締役

    京都大学経済学部経営学科を卒業後、2010年に株式会社サイバーエージェントに入社。営業を半年経験したのち、採用を7年半経験。その後2018年10月に株式会社TechBowlを設立。代表取締役に就任。同社は「業界のプロが、次世代を、みんなで育てる」という考えのもと、U30(30歳以下)のエンジニアコミュニティを展開している。2019年5月に有名企業のエンジニアから学べるオンラインエンジニアコミュニティ「TechTrain(テックトレイン)」をリリース。サービス開始から10ヵ月で会員数700名を突破。現在35社70名を超えるITプロエンジニアメンターがオンラインでコードレビューやキャリア相談を行っている。
    株式会社TechBowl
    TechTrain

ゲスト

  • 鈴木 隆明 氏

    鈴木 隆明 氏

    LINE株式会社 HRサービス事業部 マネージャー

    2010年、新卒で外資系SIerに入社し、エンジニアとしてキャリアをスタート。その後、大手通信事業社にてモバイル事業のサービス企画や新規ビジネス開発、外資系コンサルティングファームにて新規事業の立案支援プロジェクトを担当し、2018年にLINE株式会社に入社。「LINE採用コネクト」の事業リーダーとして、サービス立ち上げに従事。

参加学生

日常で使うコミュニケーションツールはやっぱりLINE

小澤 本日は、最近の就活生がどのようなコミュニケーションツールを使っているのかという話を中心に、皆さんの本音をいろいろと聞かせていただければと思います。最初のテーマは、「企業と学生の就活連絡の状況」です。コミュニケーションツールには、LINEをはじめ、Twitter、Facebook Messenger、Instagramなどさまざまなアプリがあります。皆さんは普段、友達や家族と連絡を取る際にどんなツールを使っていますか?

コーシン僕は昨年春までワーキングホリデーでオーストラリアに滞在していたのですが、日本の友達と連絡を取るときは、やっぱりLINEが一番多いです。海外にいる友達とのやり取りはインスタ(編注:Instagramの略称)ですね。

デホ 僕も連絡ツールとしてはLINEが中心です。焼肉屋でバイトしていて、その仲間ともLINEで連絡を取り合っています。

ヒロ 僕もほぼLINEですが、バイト先の社員の方とはメールを使っています。

マツキ 同じくLINEです。あとはインスタのDM(編注:Instagramを通じてクローズドに個人間でやりとりできる「ダイレクトメッセージ」の略称)がちょこっとあるくらい。関係性によって使い分けていて、距離のある方とはメール、距離が近い人はLINEです。また、距離とは違うのですが、繋がりが薄いライトな付き合いの方にはインスタを使っています。

アラレ 私もほぼほぼLINEです。でもバイトのシフトは電話で確認します。2週間前から5日前までシフト確認ができるようになっていて、電話でいったんシフト確認して、メモを取って、前日にメールで通知がきます。

サッチャン 私は中三の頃からずっとLINEです。一時期カカオ(編注:カカオトーク)も流行ったんですけど、みんなLINEを使っているので、結局そこに落ち着きました。

小澤 皆さん、普段のやり取りはLINEをメインで使い、距離や関係性によってはインスタやメールも使っているということですね。一方で最近は企業も、採用活動にコミュニケーションツールを活用するところが増えてきているのですが、それが実際どの程度なのか、鈴木さんの方から簡単にご紹介いただけないでしょうか。

鈴木 ある調査によりますと、今皆さんがおっしゃられたように、98.7%の学生が普段LINEを使っているという結果が出ています。ちなみに電話は53.3%、メールは21.7%くらいです。一方、企業側に目を向けると、採用活動に使っているツールは、メールが63%と圧倒的に多く、最近企業の人事担当者からは「学生がメールを全然見てくれない」「電話に出てくれない」という声をよく聞きます。現在LINEを使って採用活動している企業は約1,000社とまだまだ少数ですが、今後さらに増えていくことが予想されています。

就活ツールはまだナビサイトが中心に

小澤 20年卒で就活が終わっているコーシン君やマツキ君やサッチャンは、就活時にツールとしては何を使っていましたか?

コーシン やっぱりリクナビかマイナビですね。

マツキ 自分はキャリアパークやリアライブなどのエージェント会社をメインに利用していました。リクナビやマイナビは、一応登録していましたが、あまり使いませんでしたね。

サッチャン 私はリクナビとマイナビを使いつつ、オファーボックスとカイシャの評判も登録していました。あとは大学の就職課も利用しました。

小澤 他の皆さんは大学の就職課を使っていましたか? 使い分け方ってあるのですか?

マツキ 自分の中で答えがある程度決まっていて、ちょっとメンタル的に相談したい時は大学のキャリアセンターもありだと思いますが、それ以外はやっぱりエージェント会社のほうが頼りになると思います。きちんと面談もしてくれるし、インターン先企業も紹介してくれたので。

小澤 コーシン君は留学先から帰ってきて、とりあえずリクナビやマイナビに登録したというわけですね。留学していなかった周りの学生さんとは、やっぱりタイムラグがありました?
コーシン 多くの学生は3年次に夏のインターンや冬のインターンを経験したと思うんですが、僕の場合は一切そういう期間もなく、そんな選考ルートがあることさえ就活を始めるまで知りませんでした。気がついたときにはインターンも終わっていて、やっぱりタイムラグは結構大きかったのかなって思います。

小澤 例えばリクナビやマイナビを使っていたときに、この機能は使いやすかった、あるいは使いにくかった、といったことはありましたか?

サッチャン リクナビには履歴書やエントリーシートを効率的に作成できるOpenES(オープンES)機能があって、内容を登録しておくと複数の企業に提出できるので、とても楽でした。

小澤 履歴書作成は確かに面倒だよね。今はシステム上で登録・送信したり、内容を登録したファイルを作ってプリントアウトしたりするのがほとんどだと思うけど、手書きしたって人はいますか?

コーシン 僕は出版社をたくさん受けたのですが、やはり出版業界は自分で書いて送ってくださいというところが多く、履歴書に関しては、ほぼほぼ手書きでした。

小澤 21年卒の3人は、インターンなどでエントリーシートは書きましたか?

デホ 書きましたね。僕はスマホやパソコンに入力しておいて、本番はそれをコピペして、企業のサイトのマイページ上からアップロードするというやり方です。

ヒロ 僕も同様で、エントリーしたい企業のマイページにフォーマットがあるので、そこに自分で打って送信する。今のところ手書きは一社しかありませんでした。


この後、学生が企業からのメールや電話連絡をどう捉えているのか、企業とどのようにコミュニケーションを取りたいと考えているかなど、就職活動のコミュニケーションに関する普段は聞けない学生のホンネが飛び出します。続きは、記事をダウンロードしてご覧ください。


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著者プロフィール

HRプロ編集部

採用、教育・研修、労務、人事戦略などにおける人事トレンドを発信中。押さえておきたい基本知識から、最新ニュース、対談・インタビューやお役立ち情報・セミナーレポートまで、HRプロならではの視点と情報量でお届けします。

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