持続的に、エンゲージメントの高い組織をつくる。 個人のエンゲージメントを“開発”するカギ=ジョブ・クラフティングを、わかりやすく解説

近年、人事領域で注目を集める「エンゲージメント」。社員のエンゲージメントが高い状態であると、企業業績や生産性の向上、ひいてはストレス状態の改善にもつながると考えられており、これからの人材マネジメントにおける重要な概念として、社員のエンゲージメント向上に取り組む企業が増えつつあります。

これまで、社員のエンゲージメントを向上させるには“組織改善”が必要とされ、給与水準をあげたり、福利厚生を充実させたりといった取り組みがされてきました。もちろん組織改善のアプローチも有効ではありますが、残念ながら限界があり、持続的にエンゲージメントの高い組織をつくるには、別のアプローチが必要です。

「エンゲージメントを高めるには、組織改善のアプローチしかないのか?」「個人のエンゲージメントを、人材開発を通じて高めることはできないのか?」――個人のエンゲージメントを高めるカギは何にあるのか。ヒューマネージは、本書の共著者である川上 真史氏、種市 康太郎氏とともに10年以上にわたる調査研究をおこない、一人ひとりが持つ特性である「ジョブ・クラフティング」に着目、その尺度の開発に成功しました。

「ジョブ・クラフティング」は思考や行動の“癖”とも言え、ジョブ・クラフティングの“癖”を身につけることで、個人のエンゲージメントを高めることが可能です。本書では、個人のエンゲージメントを高めるカギであり、持続的にエンゲージメントの高い組織づくりに欠かせない「ジョブ・クラフティング」について、学術的な背景や具体的な例を挙げてわかりやすく解説しています。

本書が、エンゲージメントの高い組織を目指し、尽力されている人事の皆さまの一助となれば、幸いに存じます。