オンライン化により、地方学生のインターン参加意欲が向上 特に「三大都市圏」以外のエリアで、学生の動きが活発

2022年卒3月卒予定の大学生、大学院生を対象としたインターンシップについては、新型コロナウイルス収束がみえない状況下でも多くの企業が7~9月より実施し、“新しい常態”を前提としたオンラインインターンシップが主流となっている。

今回、インターンシップのオンライン化が学生に与えた影響を確認するため、地域ごとの本エントリー率(※)を算出したところ、以下の結果となった。

本エントリー率の全国平均は、26.7%。これに対して、北海道地方(30.9%)、東北地方(32.3%)、中四国地方(30.2%)、九州地方(27.6%)は、いずれも全国平均を上回り、インターンシップへの高い参加意欲をあらわしている。昨年と比較しても、この4エリアは本エントリー率が伸びており、インターンシップに参加したいと思っている学生の割合が特に増えていることがわかる。

弊社の考察―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
東京、大阪、名古屋を中心としたいわゆる三大都市圏は、企業の本社や支社が多く、従前よりインターンシップ等の参加機会が多い。今回、三大都市圏以外のエリア(北海道地方、東北地方、中四国地方、九州地方)で特にインターンシップの参加意欲が高まっているのは、オンラインインターンシップが普及したことで、学生にとって参加のハードルが下がったことが要因と考えられる。インターンシップのオンライン化が、企業⇔地方在住の学生との接点の増加につながっているといえる。
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(※)本エントリー率について;
現在、インターンシップに参加するには、ほとんどの企業で「①個人情報の登録(プレエントリー)」と「②エントリーシート提出など正式な応募(本エントリー)」というステップが必要となる。すなわち、そのインターンシップに興味を持った状態=「①個人情報の登録(プレエントリー)」、そのインターンシップに参加したいと思っている状態=「②エントリーシート提出など正式な応募(本エントリー)」であり、①プレエントリーした人のうち、②本エントリーした人の割合が高いほど、「インターンシップに参加したいと思っている人が多い」ことを表す。


調査概要
内容 2022年卒予定 学生の就職活動動向調査
対象 ヒューマネージが提供する採用管理システム「i-web」継続ご利用企業のうち、2021年卒向け・2022年卒向けとも、インターンシップのプレエントリー、本エントリーを受け付けている企業のプレエントリー者(2021年卒 233,904名、2022年卒 331,184名)