今年の内定式は、「オンライン開催」が主流。

本日、多くの企業で内定式が行われる。開催手法を訊ねたところ、「オンライン開催」が約6割を占めた。2021年3月卒予定の新卒採用では、新型コロナウイルスの影響により急速にオンライン化が進んだ。いまだ対策が必要な状況が続くなか、内定式においてもオンライン開催が主流となっている。

「オンラインかリアル(対面)か」は、企業群により異なる。 大手・人気企業群と、中小・ベンチャー企業群では、約20ポイントの差。

企業群別にみると、「大手・人気企業」群では、約7割(70.6%)が「オンライン開催」と回答。一方、「中小・ベンチャー企業」群では、「オンライン開催」が5割を超え(50.6%)最も多いものの、「リアル(対面)開催」も4割以上(43.7%)となっている。大手・人気企業群には、内定者の人数が多い企業が多く、密になることが避けられないため、オンライン開催を選択している。一方、内定者の人数がそれほど多くない中小・ベンチャー企業では、感染防止対策を講じながら、リアルな交流を通じて内定者の入社意欲を高めたい意図がうかがえる。

弊社の考察―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「Web就活元年」ともいわれる2021年3月卒予定の就職活動。選考だけでなく、内定式もオンラインが主流となりました。オンライン内定式を初めて行う企業様が多く、プログラムについては、リアル(対面)で実施していたものをオンラインに移行したケースが多いように見受けられました。

選考から内定式まで、内定者の方との接点がオンラインであること(リアルな接点が持てないこと)に対して、多くの採用ご担当者様が懸念を抱かれ、社員とのオンライン懇親会や、バーチャル工場見学など、新たな試みをされています。

入社先企業に迷いのない内定者の3つの共通点;
(1) 自分自身を深く理解してもらって、内定したという実感がある
(2) 入社先企業に対して、不安がない
(3) 自分自身で、入社先企業を決めたという納得感がある

リアルな接点が持ちづらい状況下、オンラインのコミュニケーションで、いかに内定者を“迷いのない”状態に導くか。今年は例年以上に、内定者フォローに心を砕くシーズンとなりそうです。