ソフトブレーン・フィールド株式会社は2018年10月、現在働いている女性658名を対象に、「学び直し・リカレント教育に関する意識調査」を実施、結果を公表した。なお、回答者の平均年齢47歳で4,50代が中心。実際にライフステージの変化を経験してきた女性たちの声が集まった。
「人生100年時代」のリカレント教育 働く女性の6割以上が興味あり

同調査ではまず、「学び直しをしたいと思いますか?」と尋ねると、結果は以下の通り。

・したいと思う…30.1%
・どちらかと言えばしたいと思う…35.9%
・あまり思わない…15.5%
・まったく思わない…1.8%
・どちらでもない・わからない…16.7%

「したいと思う」が30.1%、「どちらかと言えばしたいと思う」の35.9%と合わせると、66%の人が「学び直し」に関心がありニーズがあることが分かった。

また、「仕事をしながら学び直しをした経験がありますか?」と尋ねると、また全体の約4割に当たる265名が、「したことがある」ことがあると回答。
「学び直しのきっかけや理由」を尋ねると、「業務上必要になったから/今の業務のキャリアアップ」が42.3%で最多。トップ3の他は、「副業・兼業のため(15.1%)」、「いずれは独立したいから(6.4%)」といった回答も見られた。「学び直しをしたジャンル」については「資格の取得」が58.9%でもっとも多く、半数以上の方が回答し、それに次ぐ「語学力」19.2%、「OAスキル」15.1%に大きく差をつけた。


次に、「学び直しの勉強方法」を尋ねると、結果は以下の通り。(上位3位まで記載)

1位:通信教育(26.0%)
2位:図書などを購入し独学で学んだ(24.9%)
3位:実践(仕事)で学んだ(19.6%)

個別のコメントを見ると、「秘書業務で必要なOAスキルについて市販の教材を用いて学んだ。(30代)」など、仕事をしながら、限られた時間で効率よく学べる勉強方法が選ばれていた。

次に、「学び直しが与えた影響」を尋ねると「仕事上とても役に立った」が44.2%で最多。
個別のコメントを見ると、「給与で資格手当てがつき、任せてもらえる業務が多くなった。(50代)」や、「専門的な話ができるようになり、同じ業界の人達と話しを共有化できるようになった(50代)」など、収入や知識など、自身の価値を高めることができたといった声があった。

また、「学び直しをしてよかったと思いますか?」と尋ねると、「とてもよかった」が56.2%、「ややよかった」の31.7%と、9割近くの人がよかったと感じている。

最後に、回答者658名に対し、「学び直しやキャリアアップ・自己啓発のために、会社の制度や支援は必要だと思いますか?」と尋ねると、結果は以下の通り。

・とても思う…38.3%
・やや思う…40.1%
・あまり思わない…2.7%
・ほとんど思わない…0.9%
・どちらでもない…17.9%

約8割近くの人が「必要である」と考えている一方で、個別のコメントを見ると、「自分で求めて自分で学ぶことが実力につながる(50代)」、「企業はいろいろなことをサポートする必要はない。ただ、学ぶための時間については、必要以上に拘束することなく、休みはきちんと与えるべき。時間さえあれば、やりたい人は自ら上手に時間を使う。企業研修や費用援助など、用意されたものに対しては、貪欲に学ぶ姿勢は出ないと思うので。(40代)」など、自学が自身の力になるという声もあがった。

この結果を受けて、ソフトブレーン・フィールドは
「社会人の学び直しは、学ぶことそのものが目的ではなく、今の仕事での給与アップやキャリアチェンジなど仕事にどう生かされるのかという視点が大切であることがわかりました。また、100年を生きることを前提とした人生設計をする上で、教育を受け、仕事をし、引退後は余生を楽しむという一方向ではなく、仕事をしながら、学び直し、さらにイキイキ働き続けるというライフステージの往還で3人に1人が新たな世界が広がり、人生が豊かになったという結果が表れています」としている。

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