日本IBMで人事企画部門の部長を経験し、人事データ管理や分析に明るい日本テラデータ株式会社 人事本部 本部長 竹花寛太氏が「HRテクノロジーを活用した、これからの採用」をテーマにした全3回にわたるコラム連載企画となります。

第1回となる今回は、HRテクノロジーとは何か。そしてどんな商品ジャンルに分けられるのかを分かりやすく解説していきます。
HRテクノロジーを活用した、これからの採用を考えてみた件について 第1章

1、未来の採用活動をイメージしてみる

HRテクノロジーを活用した、これからの採用を考えてみた件について 第1章
まずは、人事業務の課題に対して人事データシステムをはじめ、数多くのHRテクノロジーを活用した解決方法を考えてきた私が考える、“未来の採用活動”の様子をご覧いただきたいと思います。しばしお付き合いください。

未来の人事担当者X(以下、X):さぁーて、今日も仕事をはじめるか。最近ビジネスが伸びててありがたいけど、採用活動忙しいんだよね。。。では、さっそく、新しく導入したAI採用システム“採用君MAX”にログインと。

採用君MAX(以下、AI):5個の募集ポジションに対して、50人から応募がありました。

X:順調順調。採用エージェント各社のホームページに自動リンクで、募集掲載と応募集計ができるから面倒な登録作業が不要で助かる。

AI:職務経歴書とポジションのマッチング判定、適正試験並びに、性格診断から、うち20人の面接を推奨します。

X:20人に絞れたか、今回豊作だな。採用広告枠に先月の2倍課金しといたから、採用エージェントのホームページで、適切な候補者にプッシュ配信してもらえたようだ。念のため、推奨されていない30人の履歴書だけ目を通しておくか。

AI:20人の候補者の人事担当者による面談を最初に行いますか?

X:これまでの実績を見ても、AIの選定の精度は本当に高いからな。このまま配属先となるマネージャーに面接してもらえればよさそうだし、面談の手配を進めよう。面接手配をポチっと

AI:5名のマネージャーのカレンダースケジュールから、候補者との面接をセットしました。今回の面接官は、AさんとBさんになりました。面接官に職務履歴書や適性試験の結果などをお送りしますが、性格診断結果も送りますか?

X:う~ん、性格診断結果が面接官の先入観を作るケースも多いから、こちらはやめておくか。

AI:面接時のオプションサービスとして、候補者のリアルタイム表情筋及び音声診断、面接官への推奨質問提示と候補者の即時回答分析を付けますか?

X:Aさんはこういうの嫌うしなぁ。でもBさんはまだ面接の経験が少ないから、Bさんにはつけておこう。さて、結果が楽しみだなぁ。

――Aさんによる面接終了

AI:マネージャー面接が終了しました。Aさんが面接した方のうち3名に合格がでています。C部門長による最終面接を手配しますか?

X:お、3名か。ならその課の予算から、目標2名に絞る方向にしよう。C部門長の最終面接手配、っと。

――Bさんによる面接終了

AI:面接が終了しました。Bさんが面接した方のうち5名に合格が出ています。ただし、面接記録のAI判定と過去の人事記録から、このうち3名はミスマッチの可能性が高いです。この3名を含め、5名全員のC部門長による最終面接を手配しますか?

X:Bさん、やっぱり経験浅いみたいだなぁ。じゃぁここは、C部門長に3名落としてもらう前提で、5名全員最終面接に進んでもらおう。AI判定結果をC部門長に送付したうえで最終面接、っと。さらに、最終面接はオプションサービス追加、っと。

――C部門長による最終面接終了

AI:最終面接が終了しました。C部門長が面接した方のうち4名に合格がでています。

X:念のため落ちた人のAI面談分析レポートを確認、っと。おお、確かに厳しい質問になると消極的なワードクラウドが多いな。採用はやめておこう。

AI: 4名への採用オファー案を作成しました。推奨給与は〇〇です。これより50万円下回ると採用市場の平均給与レンジを下回り内定受諾率が15%下がる見通しです。

X:う~ん、ちょっと予算厳しいけど、最新の採用市場の情報をAIが取り込んで給与案作ってくれているから、これでいくか。受諾してもらえないと、人事の責任にされちゃうしなぁ。

AI:マネージャー別配属案はこちらです。性格診断と希望キャリアプランからの推奨です。

X:よし、これでいくかな。いやちょっと待てよ。Aさん出身大学へのこだわり強いからな。ここだけ入れ替えておくか。

AI:内定通知および採用条件をドラフトしました。こちらを送付でよろしいでしょうか?

X:よし、これでOK、ポチっと。

――内定通知送付後

AI: 4名中3名が内定を受諾しました。受諾した方には事前研修資料を送付しました。受諾されなかった方へのサーベイを行いますか?

X:面接AI判定の質の向上のためにサーベイは必須だしな。やっておこう。

AI:サーベイ結果が届きました。こちらが分析レポートです。

X:うわぁ、Aさんと合わなかったか。。。Aさん気に入ってたんだけどなぁ。あ、でも他社の内定の方が条件が良いみたいだな。う~ん予算的にあきらめるしかないなこの人は。
さてさて、残りの候補者のほうはどうかな?採用活動は大変だけど、“採用君MAX“のおかげで、受諾率もその後の退職率も改善したし、本当に助かるな。

今度は会社説明会の動画作成Tool「説明会バズらせ君MAX」も導入しようかな。あれ自動でサマリー動画作成&投稿してくれて、大喜利機能もあるから、採用マーケティングの改善によさそうなんだよな。ツール導入の予算取らなきゃ。部長に相談するかな。

部長:おおい、X君、採用活動と並行してお願いしていた、給与見直しプロジェクトは調子どうかな?

X:あ、部長だ。はい!採用活動の時間を圧縮できたので、給与プロジェクトの進捗はばっちりです!この前導入した“給与見直し君MAX”が、一人ひとりに最適なリテンション昇給案作ってくれていますから。ところで、部長、新しいHRテクノロジーのツールが人気なんですが、採用マーケティング強化のために、うちでも導入しませんか!?

この後、下記のトピックが続きます。
続きは、記事をダウンロードしてご覧ください。
●HRテクノロジーとはそもそも何なのか?
●HRテクノロジーを3つの商品に分類する


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