地方に住む女性の多様な「働きたい」を5つの施策で実現したはたらクリエイト。主体的に動く企業文化が生産性の高い組織を作る

HRプロ編集部取材×注目人事トレンド

結婚や出産、夫の転勤。女性のキャリアは、まだまださまざまな要因で断絶しがちだ。特に地方には子育てをしながら再就職できる仕事があまりなく、夫の転勤で引っ越してきたあと、働きたいという思いを抱えている女性が多い。長野県上田市と佐久市にオフィスを構える株式会社はたらクリエイトは、こうした女性たちをパートタイマーとして雇用し、企業から受注した仕事をチームで行うリモートチームサービス「hatakuri」を運営している。自社運営の託児所を備えたオフィスで、主体的に仕事に向き合う女性たち。ブランクが長い女性や未経験者であっても、飛躍的にスキルが向上しているのが特徴だ。女性たちが働きやすい仕組みや主体的な人材が育つ理由について探るべく、上田オフィスを訪ねた。
【Profile】
高木奈津子 氏
株式会社はたらクリエイト
取締役・キャリアコンサルタント

1989年富山県生まれ。東京の人材総合会社にて、求人広告の法人営業を経て女性やエンジニアに特化した転職フェアの企画・運営を経験。「地方の人材を活かす場をつくりたい」という思いから2015年に長野県上田市に移住し、女性向けコワーキングスペースHanaLab.UNNOの立ち上げに携わる。その過程ではたらクリエイトを立ち上げ、取締役に就任。現在は受託業務のコンサルティングや、働きがいを見出すためのフォロー・制度構築を行う。

働きたい女性たちが集まるリモートチームサービス「hatakuri」

一見、カフェや美容室のようなおしゃれな空間。長野県上田市の大通り沿いにある株式会社はたらクリエイトの上田オフィスでは、取材訪問時、月に1度の全体会が行われていた。和やかな雰囲気のなか、新たなスタッフが紹介され、7月から社員になったスタッフが挨拶する。全体会を終えたあと、参加者たちはそれぞれの業務へと移っていった。

はたらクリエイトは、リモートチームサービス「hatakuri」を運営し、クライアント企業から依頼された仕事を、チームで対応している。現在依頼される仕事のうち、およそ4割がコラムなどのコンテンツ制作。残りはオペレーションなどの多様な業務なのだという。仕事内容によっては、同時に数案件を受け持ち、チームは案件ごとに異なる。壁面には各案件の数値目標などがたくさん貼られていた。
はたらクリエイトの前身は、2015年に開設した女性向けのコワーキング施設「HanaLab.UNNO(ハナラボ.ウンノ)」で行っていた、働きたい女性向けに業務委託事業「ママカラ」だ。ママカラの運営が軌道に乗り、案件数の増加に伴い、2017年に株式会社はたらクリエイトを設立。「hatakuri」をスタートした。2019年5月には佐久市にもオフィスをオープン。現在、2拠点で働くスタッフ数はおよそ80名に上る。なかには、片道1時間をかけて通勤している人もいるのだという。通勤に長時間をかけてまではたらクリエイトで働く人がいる背景には、地方の女性、特に子育て中の女性が働ける仕事の選択肢の少なさがある。上田オフィスで働くスタッフいわく、「未経験で探せる仕事は、工場の作業スタッフやファミレスやコンビニでの接客業程度しかなかった」。新たな選択肢として誕生したはたらクリエイトは、クチコミで女性たちに浸透。多くのスタッフが、知り合いからの紹介ではたらクリエイトを知り、応募したのだという。

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