企業規模により振り返り効果に違い
では、振り返りを実施した企業は、どのような項目を26卒採用に向けたKPIとして設定したのでしょうか。複数回答で聞いたところ、大企業では「内定承諾数・内定承諾率(内定辞退率)」がトップで50%とちょうど半数、次いで「内定数・内定率」(46%)、「インターンシップ応募者数」「選考辞退率」(ともに38%)が続きます[図表5]。![[図表5]企業規模別 26卒採用向けにKPIとして設定された項目(複数回答)](https://img.hrpro.co.jp/images/tokushu/hr_tokushu_photo_4450_8_C6VG03.png)
一方、中小企業では「セミナー・会社説明会参加者数・参加率」が50%で最多となっており、次いで「内定承諾数・内定承諾率(内定辞退率)」、「内定数・内定率」、「エントリー数・エントリー率」、「セミナー・会社説明会応募者数」がいずれも45%で並んでいます。大企業や中堅企業と同様に「内定」を重要なKPIとしつつも、採用活動の初期段階である「エントリー」や「セミナー・会社説明会」をKPIとしてより重視しているところに、応募母集団形成に苦戦している様子がうかがえます。
では、前年度までの振り返りと課題抽出を実施した企業では、ここまでの26卒採用において、どの程度の効果が出ているのでしょうか。企業規模別に見ると、大企業では“効果が出ている”(「十分に効果が出ている」と「ある程度効果が出ている」の合計)が75%、“効果が出ていない”(「あまり効果が出ていない」と「全く効果が出ていない」の合計)が25%で、 “効果が出ている”企業の割合が圧倒的に高くなっています[図表6]。
![[図表6]企業規模別 26卒採用における25卒採用の振り返りによる効果](https://img.hrpro.co.jp/images/tokushu/hr_tokushu_photo_4450_9_4C4K8A.png)
