株式会社リブセンスは2021年1月14日、全従業員を対象としたリモート勤務を、「原則適用」から「強制適用」へ変更したと発表した。これは新型コロナウイルス感染症の拡大防止策として実施するもので、去る1月13日から無期限で実施している。今後の対応は、状況の推移に応じて見直しを検討するという。
全従業員に「強制リモート勤務」を無期限適用、リブセンスが事業継続と安全性確保の両立を目指す

やむを得ず出社する場合は対策を徹底

リブセンスでは去る2020年2月から、雇用形態や在籍期間を問わず全従業員を対象としたリモート勤務を実施しており、現在は政府や自治体の指針に沿って、会社としての方針を策定している。このような中、1月7日に一都三県に対して緊急事態宣言が再発令されたことで、翌日より東京オフィス所属の従業員を対象に「強制リモート勤務」へと体制を移行した。

また、支社を置く宮崎県でも1月9日に自治体独自の緊急事態宣言が出されるなど、現在全国的に感染拡大が続いている。この状況を総合的に判断した結果、1月13日以降、全従業員を対象とした「強制リモート勤務」を、無期限で適用することを決定。「強制リモート勤務」下では、業務上出社が必要な場合に限り、上長の判断で特例として出社を認める形となるという。なお、出社時のルールとしては以下のような点に留意し、感染防止に努める方針だ。

・厚生労働省が公表する「新しい生活様式」に則った出社時ガイドラインに従い、感染予防対策を徹底(例:出社前の検温/可能な限り混雑を回避した出退社/通勤時・勤務時のマスク常時着用/社内外における会議・打ち合わせを非対面で実施 等)

・オフィス内では空席を利用し、可能な限り両隣や真正面を避けて就業

・対面での会食を禁止し、オンラインの活用を促す 等


さらに、同社ではこれまでも新型コロナ対策として「本人もしくは家族が海外渡航から帰国した際の、2週間の在宅命令」や、生活・環境変化に対応し「休校・休園により定時内の業務遂行が困難な従業員に対する勤務の柔軟化」、「オンラインカウンセリングの無償サポート」等の対応を行っているという。今後も新型コロナ対策が長期戦となることを踏まえ、事業継続と従業員の安全、社会の構成員としての拡散防止の観点から、柔軟な対応を取っていく考えだ。

新型コロナの感染状況が刻一刻と変化する中、就業環境も柔軟に変化させることが求められそうだ。その際は、社員の環境変化に対するフォロー体制も同時に考えていきたい。

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