経営環境が急速に変化し、人的資本経営やDX推進、グローバル化が不可欠な今、企業の持続的成長には「経営戦略・事業戦略を実現するための最適な人材構成=人材ポートフォリオ」の構築が重要性を増している。人材版伊藤レポートでも「動的な人材ポートフォリオ」が中核に据えられているが、日本企業ではその具体的な実践が十分に進んでいないのが現状だ。
本書は、PwCコンサルティングの専門コンサルタント3名が、最前線での豊富な経験を基に執筆。人材ポートフォリオの基本概念から、経営・事業戦略と連動した全体像、策定手法、テクノロジーやデータを活用したスキルファーストな人材マネジメントまで、実践的な知見を体系的に解説している。さらに、富士通株式会社、株式会社三井住友銀行、株式会社デンソーという日本を代表する先進企業3社の実践事例も収録し、理論と現場の両面から学べる構成となっている。
人材ポートフォリオの設計・運用は、経営戦略と人材戦略の連動を実現し、適材適所の配置や育成、人的資本の最適化を推進するうえで不可欠である。CHROや人事部長をはじめ、戦略的人材マネジメントを担うリーダー層にとって、企業変革の現場で即役立つ実践的な知見を提供する一冊である。
【書籍基本情報】
書籍名:企業変革を実現する 人材ポートフォリオ・マネジメント戦略
発売出版社:労務行政
書籍発売日:2025年6月11日

▼内容紹介
経営戦略・事業戦略を実現するための最適な人材構成とは何か
■人材ポートフォリオ・マネジメントが求められる背景と全体像、方法論を体系的に解説。
■テクノロジーやデータを活用したスキルファーストの人材マネジメント
富士通、三井住友銀行、デンソーの実践事例を紹介
(出版社ホームページより/HRプロ編)
▼目次
第1章 人材ポートフォリオ・マネジメントが求められる背景第2章 人材ポートフォリオ・マネジメントの全体像
第3章 人材ポートフォリオ策定の方法論
第4章 スキルファーストな人材マネジメントへ
第5章 人材ポートフォリオの実践企業3社の事例
CASE 1:富士通株式会社
CASE 2:株式会社三井住友銀行
CASE 3:株式会社デンソーへ
▼著者プロフィール
【加藤 守和(かとう もりかず)】PwCコンサルティング合同会社 ディレクター
事業会社の人事部のほか、日系および外資系のファーム数社を経て現職。製造、製薬、広告、ITなど幅広い業界に対して、約20年間の人事コンサルティング経験を持つ。組織設計、人事制度構築、退職金制度構築、M&A、リーダーシップ開発、各種研修企画・運営など、ハードとソフトの両面からの組織・人事改革を支援する。著書に『ジョブ型人事制度の教科書』(共著、日本能率協会マネジメントセンター、2021年)、『日本版ジョブ型人事ハンドブック』(日本能率協会マネジメントセンター、2022年)、『ウェルビーイング・マネジメント』(日経BP、2022年)、『EX 従業員エクスペリエンス』(共著、日本能率協会マネジメントセンター、2024年)等多数。
【高田 健太郎(たかだ けんたろう)】
PwCコンサルティング合同会社 シニアマネージャー
事業会社人事部門を経て現職。組織・人事領域のコンサルタントとして、組織・人材戦略策定、人事諸制度改革、人事部門変革、サクセッションマネジメント体系構築、各種トレーニング企画・運営など企業のさまざまな局面における変革・課題解決を支援している。「ジョブ型人材マネジメントサーベイ2022」(『月刊人事マネジメント』2023年7月)、「事業戦略をドライブする『ジョブ型3.0』への進化」(PwC調査レポート、2023年)を執筆。
【鈴木 英理子(すずき えりこ)】
PwCコンサルティング合同会社 シニアマネージャー
IT/コンサル業界にて組織・人事領域のコンサルティングに従事。HRトランスフォーメーション×デジタル活用を中心とし、人事機能変革、人事システム企画構想から導入支援、データドリブン運営のための施策検討まで幅広く支援する。また、デジタル活用をより浸透させるためのチェンジマネジメント支援も得意とし、テクノロジーとピープルの両側面からHRトランスフォーメーションを支援する。
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