デジタルがもたらす変化や、専門性の重要度の高まり、個の多様化が進む人事領域において、ピープルデータは人材マネジメントのあらゆるシーンで活用されるようになってきている。本講演では、PwCコンサルティング合同会社(以下、PwCコンサルティング)とProFuture株式会社が共同で実施したピープルアナリティクスサーベイの結果を紹介。日本企業における取り組み状況やトレンドのほか、人的資本開示に向けた検討ポイントなど、ピープルアナリティクス活動を強化するにあたってのヒントを、具体的な事例を含めて解説する。
先進的に取り組んでいる企業の「ピープルアナリティクス」とは
齋藤 冠郎 氏
登壇者:

PwCコンサルティング合同会社 ディレクター 齋藤 冠郎 氏

マネジメントコンサルティング(People Transformation)のディレクター。総合人材サービス、SIerを経て現職。人的資本経営に係る開示から、インパクトパスの構築、人材情報プラットフォームの構想策定、ジョブ型の人事制度設計、チェンジマネジメント、ピープルデータを活用したハイパフォーマー分析、人財最適配置分析、ワークスタイル分析などに係る支援実績を数多く有する。主に人的資本経営・開示、ピープルアナリティクス、HRにおけるDXを専門分野とし、統計および機械学習による分析を活用した問題発見と課題化、および施策化に強みを持つ。
PwCコンサルティング合同会社

野上 大 氏
登壇者:

PwCコンサルティング合同会社 マネージャー 野上 大 氏

新卒でPwC コンサルティングに入社。組織・人事領域のコンサルタントとして、ワークスタイルデザイン、人的資本経営、人的資本の開示、人材育成、人事諸制度改革、チェンジマネジメント、コミュニケーション設計など幅広い領域の変革を支援。ピープルアナリティクスでは、ハイパフォーマー分析、採用分析、配置分析、データレイク基盤構築、データドリブンHR などの支援実績を豊富に有する。
PwCコンサルティング合同会社

「ピープルアナリティクス」で何が実現できるのか

先進的に取り組んでいる企業の「ピープルアナリティクス」とは
野上氏:ここでは、PwCコンサルティングがProFuture株式会社と毎年共同実施している「ピープルアナリティクスサーベイ」の2022年版レポートの結果から読み取れる動向とインサイトを紹介させていただきます。

まずは下図のとおり、大きく6つの発見がありました。特に4番目に「分析結果提供範囲の拡大」とあるように、人材データの分製結果の提供先がマネージャーや従業員本人にまで及んでいる企業が増えています。また5番目に「意識改革の取り組み強化」とあるように、意識改革の必要性を感じている企業が増加傾向にあります。

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