第11回:リモートワークで「生産性を高めるコミュニケーション」の3つのコツ

その働き方改革は利益が出るのか【連載】

新型コロナウイルス感染症拡大の影響でリモートワーク(テレワーク)を新たに導入した職場も増えたと思いますが、1〜2ヵ月ほど過ぎると、その利便性や実効性、あるいは課題などさまざまなことがわかってくることと思います。今回は、私がフリーランスとして会社員の方々とリモートワークのやりとりや会議をする中で、気になったこと、また自分自身も気を付けていることについて触れたいと思います。

出勤時とリモートワーク時ではコミュニケーションに使うスキルが違う

会社にいるときは何も感じなかったのに、リモートワークでやりとりを始めると、相手に対して「この人、リモートだとコミュニケーションがとりづらい……」、あるいは自分で「やはりリモートは相手に意図が伝わりにくいから不便だなあ」と感じた経験はないでしょうか。それには理由があります。直接のコミュニケーションとリモートのコミュニケーションでは使うスキルが違うのです。職場での「いつも通りの」コミュニケーションをそのままリモート環境に持ち込むと、相手に違和感を受けたり、また与えたりしてしまうことがあります。

リモート環境ではどのような点に気を付けてコミュニケーションをとれば良いかを意識することによって、より円滑で誤解のないコミュニケーションを取ることができ、会社の生産性や利益も維持できることと思います。特に経営者の方達はリモートワークよって数字が下がってしまうのではと危惧されている方が多いです。これからご紹介する3つのコツは、非常に単純なことではありますが、単純だからこそ、これが守られないと社員同士のコミュニケーションが鈍化し、生産性や数字も下がる恐れがありますので、ぜひ参考になさってみてください。

私が自分でも経験し、また周囲の方達を見ていて、リモートでのコミュニケーションのうち、「生産性を下げる」と思われる具体的な言動、行動の上位3つを書いてみました。

1.主語を言わずいきなり内容を話し出すので、何の件を言っているのかがわかりづらい
2.数分〜数十分おきに「あ、さっきの件だけど」「それから」と、「五月雨式」に連絡してくる
3.相手の状況を想像せず、24時間365日、「自分が思い立った瞬間」に連絡してくる


それでは、この3つについて具体的に見ていきましょう。

著者プロフィール

流創株式会社 代表取締役 経営コンサルタント/作家 前田 康二郎

数社の民間企業で経理総務、IPO業務、中国での駐在業務などを経て独立。現在は「フリーランスの経理部長」としてコンサルタント活動を行うほか、企業の顧問、社外役員、日本語教師としての活動、ビジネス書やコラムの執筆なども行っている。著書は『AI経理 良い合理化 最悪の自動化』のほか、『スーパー経理部長が実践する50の習慣』、『職場がヤバい!不正に走る普通の人たち』、『伸びる会社の経理が大切にしたい50の習慣』『経営を強くする戦略経理(共著)』、『スピード経理で会社が儲かる』、『ムダな仕事をなくす数字をよむ技術』、『自分らしくはたらく手帳(共著)』など多数。節約アプリ『節約ウオッチ』(iOS版)も運営している。また、2020年6月26日に新著『つぶれない会社のリアルな経営経理戦略』が発売された。

流創株式会社
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