
約6割の企業が、2022年度に人事異動を予定。「異動人数が増えた」企業が増加傾向に
4月に人事異動を検討している企業もあると予想されるが、実際に2022年度はどの程度の企業で実施される予定なのだろうか。はじめにアッテルは、「2022年度の人事異動の予定」について尋ねている。その結果、「ある」が60.3%と、約6割の企業が人事異動を予定していることが明らかとなった。
回答とあわせて「その理由」を尋ねたところ、「昨年、新型コロナウイルスの影響で転勤を伴う部署異動ができなかったため、今年は増やしたい」といった回答があった。一方で、「今年も新型コロナの影響で部署間異動や転勤を伴う異動を減らしたい」との回答もあり、現在も新型コロナが人事異動に影響を及ぼしていると推測できる。

異動の理由は「各個人の能力を引き出すため」がトップ。異動の目的を実現できていない企業も
次に同社は、「異動や配置はどのような理由で行われることが多いか」を質問した。すると、「各個人の能力を引き出すため」が57%で最も多く、以下、「部署のニーズに人材の能力をマッチングさせるため」が45.7%、「各個人の移動の希望を叶えるため」が40.3%などと続いた。

半数以上が「データに基づいた最適な配置ができていない」と回答
続いて、同社が「データに基づいて客観的に最適な異動・配置ができているか」を尋ねると、「できていない」が58%となった。半数以上の企業において、データや科学的根拠を用いた人事異動が実施できていないことがわかった。
