マーサージャパンが提供する『総報酬サーベイ』は、業界ごと・ジョブごと・等級ごとといった多様な切り口で、市場の報酬と自社の現状とを比較検証できるデータベース。この『総報酬サーベイ』を積極活用し、経営戦略に反映させているのがゲームを中心にデジタルエンタテインメントコンテンツを提供するスクウェア・エニックスだ。

今回は、同社人事部の松岡剛史氏および岡田幸佑氏と、マーサージャパンの増渕匡平氏、浜田伸樹氏による対談を実施。『総報酬サーベイ』を採用強化やリテンション施策につなげるスクウェア・エニックスの活用方法について、詳しくお伝えしていく。(以下敬称略)


プロフィール


  •  松岡 剛史氏

    株式会社スクウェア・エニックス 人事総務本部 人事部 ジェネラルマネージャー
    松岡 剛史 氏

    新卒でソニーに入社。国内外で人事業務全般を十数年経験。その後、ディー・エヌ・エーでグローバル人事、人事総務部の責任者を数年務め、ソフトバンクへ転職。グローバル人事統括部長、米国子会社CEOを務めた。2020年スクウェア・エニックスに入社し、ジェネラルマネージャーに就任。

  • 岡田 幸佑氏

    株式会社スクウェア・エニックス 人事総務本部 人事部
    岡田 幸佑 氏

    前職では日系大手製造業にて、国内外工場の人事評価制度運用や労務管理等を担当。海外拠点在籍時にはローカルスタッフの賃金検討のために総報酬サーベイに関する業務を経験。2020年スクウェア・エニックスに入社し、人事制度の企画や運用を担っている。

  • 増渕 匡平氏

    マーサージャパン株式会社 プロダクト・ソリューションズ部門 代表
    増渕 匡平 氏

    日系証券会社の営業部門および人事部門を経て、2010年にマーサージャパン入社。総報酬サーベイに関する、既存顧客の運用支援や新規顧客の導入支援に従事。2021年にプロダクト・ソリューションズ部門の責任者に就任。日本で3,000社を超える同部門のクライアントに対して、組織人事領域における典型的なイシューを特定し、標準化されたソリューション(プロダクト)を通じて支援している。

  • 浜田 伸樹氏

    マーサージャパン株式会社 プロダクト・ソリューションズ部門 カスタマーサクセス/コンサルタント
    浜田 伸樹 氏

    新卒で日系大手印刷会社に入社し、営業として活躍。その後、日系SaaSベンダーに転職し、カスタマーサクセスを2年経験した後、2022年2月マーサージャパンに入社。総報酬サーベイを中心とした報酬・福利厚生関連プロダクトのカスタマーサクセスとして、契約されたクライアントの活用および継続支援をメインに担当。

浜田氏・増渕氏・松岡氏・岡田氏

異業種×グローバルという戦場では、報酬面の課題を“見える化”する必要があった

増渕:『総報酬サーベイ』は、参加企業からご提供いただいた報酬データを、各社が汎用的に活用できるようにデータベース化し、業界別、企業規模別、年齢・等級・ジョブごとなど、さまざまな切り口で比較分析することができるツールです。市場の水準と自社の報酬分布を比較検証できることから、多くの企業で報酬体系の見直しなどにお役立ていただいています。

この総報酬サーベイですが、スクウェア・エニックス様には2021年から毎年ご活用いただいています。まずは参加へと至った背景や経緯をお聞かせください。

松岡:弊社はゲーム、出版など、多分野に渡って多彩なコンテンツを発信しているエンタテインメント企業です。とりわけゲーム業界は、巨大資本による開発スタジオのM&Aや資本提携が相次ぎ、また「Web3.0」、「NFT」、「ブロックチェーン」など次から次に新しいキーワードが生まれているように、環境が目まぐるしく変化しているホットな業界だといえます。

そんな中で、弊社はグローバルに戦える独立したプレイヤーとして成長していかなくてはなりません。採用の観点でいえば、これまでは国内同業界での獲得競争でしたが、今後は異業種×グローバルという相手と戦うことが求められるようになります。
松岡氏
増渕:確かにゲーム人材の市場価値が高まっている通り、「ゲーム会社から人を採りたい」という声が、ゲーム以外の業界からも聞こえるようになっています。顧客を惹きつけるための“ゲーム性”“エンタメ性”に馴染みがあり、しかも専門職としての高いスキルを持つ人材が揃っているからでしょう。

松岡:はい、またゲームの開発には想像以上の人数が携わり、多彩な才能がチームとなって「いままでにないものを作り、世界に届けたい」と願いながら働いています。そうした人材こそ、エンタメ企業にとっては唯一にして最大ともいえる競争差別化の源泉。一人ひとりの内なる創造性や革新性、ポテンシャルを、どう発揮してもらうかも考えなければなりません。

岡田:ただ、具体的に何かが課題として挙がっているわけではありませんでした。採用や定着などについて議論する中で、当然のように「報酬」は大きなテーマとなるのですが、実際にどんな問題があるのかは見えていなかったのが実情でした。
岡田氏
増渕:それを見えるようにするのが総報酬サーベイの利用価値だと思います。これまでは国内同業界という閉じた世界での人材移動が主で、報酬の体系作りや運用についても業界内での情報が頼りだったのではありませんか。

松岡:それこそが、まさに総報酬サーベイの導入を決めた理由です。客観的・定期的に報酬水準を検証し、同業種・異業種を含めて自分たちがどの位置にいるのか確認しないと、自社としてはもちろん、ゲーム業界としても取り残されてしまうのではないかと考えました。

浜田:スクウェア・エニックス様をはじめとするゲーム業界では、特定のスキルやジョブと報酬が密接に関わっているはずです。なおさら総報酬サーベイのような仕組みが必要だったといえるのではないでしょうか。




この後、下記のトピックが続きます。
続きは、記事をダウンロードしてご覧ください。
●サーベイの利用価値向上を目指した、スクウェア・エニックスの取り組み
●ゲーム業界における報酬市場ベンチマーク
●総報酬サーベイだからこそ見えた、ITエンジニアの市場ニーズ
●総報酬サーベイから得られたアウトプットを経営にどう活用するか
●ゲーム業界全体の発展をしていくためのビジョン

提供:マーサージャパン株式会社
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