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「未完成の余白」が変革を生む――三菱HCキャピタルが人財ポートフォリオ充足率を80%とする理由
HRプロ編集部取材×注目人事トレンド【特別企画】
人材ポートフォリオを定義し、職務やスキル・経験を可視化する。多くの企業がこの作業に着手しているが、事業環境が変われば、求める人材要件も変わる。構築した人材ポートフォリオをいかに更新し続けるかは、多くの企業に共通する課題だ。
三菱HCキャピタルは2021年、三菱UFJリースと日立キャピタルの経営統合で発足した。「未踏の未来へ、ともに挑むイノベーター」を「31年度のありたい姿」(経営統合10年後を見据えた長期ビジョン)に掲げ、その実現に向けた足元のステップである「2026〜2028年度中期経営計画(以下、2028中計)」において、人財ポートフォリオの充足と、同社独自の「MHC(三菱HCキャピタル)エンゲージメント」の維持・向上を人財戦略の両輪としている。特徴的なのは、人財ポートフォリオの充足率を80%としていることだ。変化を前提とする経営環境の中で、あえて余白を残すこの考え方にはどのような狙いがあるのか。
同社 常務執行役員 人事・総務本部長の山口貴司氏と、プラスアルファ・コンサルティング 取締役社長の鈴村賢治氏が、人財ポートフォリオの設計と運用、定性情報の可視化、エンゲージメント、自律的なキャリア形成について議論した。(以下、敬称略)
【プロフィール】
■山口 貴司氏
三菱HCキャピタル株式会社
常務執行役員 人事・総務本部長 兼 リスクマネジメント本部 副本部長銀行で人事等コーポレートセンターと営業の両分野を経験。2019年、前身の三菱UFJリース株式会社に入社し、監査部長を務める。2023年4月、常務執行役員 人事・総務本部長 兼 リスクマネジメント本部 副本部長に就任し、現在に至る。人財ポートフォリオの充足とMHCエンゲージメントの維持・向上を両輪とする人財戦略を推進している。
■鈴村 賢治氏
株式会社プラスアルファ・コンサルティング
取締役社長中央大学理工学部卒業後、株式会社野村総合研究所に入社。システムエンジニアとしてキャリアをスタートし、その後、テキストマイニングやデータマイニングなどの分析コンサルティングを多数経験。2007年、株式会社プラスアルファ・コンサルティングに入社し、取締役副社長に就任。データ活用の知見を活かしたタレントマネジメントシステム「タレントパレット」事業を立ち上げ、社員のパフォーマンスを最大化する「科学的人事」を考案。その方法論の確立と啓蒙活動に尽力している。