コラム・対談・講演録
『フィードバック経営 「沈黙の組織」から「高め合う組織」へ』三村 真宗(著)(日経BP)
書籍・本 紹介/レビュー
社員が本音を語らず、経営に声が届かない「沈黙の組織」。この状態が進むと、退職には至らないものの、必要最低限の業務しかしない「静かな退職(Quiet Quitting)」に陥る社員が現れる。一方で、意欲を失いながらも会社に留まり続ける「静かな定着(Quiet Committing)」に至る社員も現れる。いずれも表向きは離職という分かりやすい形にならないまま、じわじわと組織の力を削いでいくため、経営層や管理職が気づきにくいという共通点がある。
本書は、ロングセラー『みんなのフィードバック大全』の著者・三村真宗氏による最新作だ。こうした「沈黙の組織」を、対話によって互いを高め合う「高め合う組織」へ変えるノウハウを解説する。三村氏は株式会社コンカーの初代社長として社員との対話を積み重ね、Great Place To Work® Institute「働きがいのある会社」ランキング(中規模部門)で2018年度から7年連続1位という記録を打ち立てた経営者である。
その経験からたどり着いた答えは、順序の転換にあった。「安全な場をつくれば声が出る」のではない。声が届く仕組みをつくり、届いた声に応える。その積み重ねの先に、安全な場が生まれる。本書では、この考え方を「フィードバック経営」として体系化。正社員2,060名への独自調査という実証データも交え、再現性の高い手法として整理している。
【手に取っていただきたい人】
●会議で本音が出ず、現場の課題が上まで届かないと感じている経営・人事
●心理的安全性の取り組みが空回りし、打ち手を探している管理職
●社員の声を社内や経営に循環させる仕組みを構築したいHRBP・組織開発担当
●「見えないエンゲージメント低下」に向き合いたいリーダー層
【書籍基本情報】
『フィードバック経営 「沈黙の組織」から「高め合う組織」へ』
著者:三村 真宗
発行:日経BP
発売日:2026年6月8日