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20代正社員における「教育訓練給付制度」の認知度は2割未満に
リスキリングやスキルアップが注目される現代において、働く個人の学び直し意欲は高まっている。しかし、国の支援制度である「教育訓練給付制度」の存在は、若手社員に十分に届いているのだろうか。はじめにジェイックは、「教育訓練給付制度を知っていたか?」と尋ねた。その結果、「いいえ」が80.5%、「はい」が19.5%となり、同制度の認知度が2割に満たない実態が明らかになった。
あわせて、教育訓練給付制度を「知っている」とした人に対し、「利用したことがあるか?」と質問したところ、「いいえ」が84.6%、「はい」が15.4%となった。制度を認知していても、現状はなかなか実際の活用に結びついていないようだ。

「教育訓練給付制度」の理解によって利用意向は強まる?
次に同社は、教育訓練給付制度を「知らない」とした人に対し、制度の概要を説明した上で、「今後、教育訓練給付制度を利用したいと思うか?」と尋ねた。すると、「はい」が77.6%、「いいえ」が22.4%となり、制度を理解することで利用意向が大きく強まる様子がうかがえた。
教育訓練給付制度を利用したい理由は「現職で活かすためのスキルアップ」など
続いて、「教育訓練給付制度を知らない」とした人のうち、「今後、利用したい」とした人に、「利用したい理由」を尋ねている。その結果、「現職で活かすためのスキルアップ(知識習得・資格取得など)」が81.9%、「新たな学びを始めることで、社内外での評価を上げたい」が47%、「転職で活かすためのスキルアップ(知識習得・資格取得など)」が33.7%、「趣味として利用したい」が18.1%となった。一方、「今後も利用したいと思わない」とした人に、そう思う理由フリーコメントで尋ねたところ、「今は仕事に集中したいから」、「時間に余裕がないから」、「部署を異動したばかりで、他の何かを勉強する余裕がないから」、「必要性を特に感じないから」、「興味がないから」、「手続きなどがわからないから」などの声が寄せられたという。

企業に求めるサポートは“情報提供”や“学習環境の整備”
最後に、全員に対し「教育訓練給付制度を利用する際、職場からどのようなサポートが得られると嬉しいか?」と尋ねると、最多となったのは「制度に関する情報提供や周知」で52.6%だった。以下、「勉強時間を確保するための、柔軟な勤務時間や休暇取得への配慮」が51.1%、「上司や人事からの利用推奨」が42.9%、「給付制度の適用外となる部分の費用補助」が34.6%、「受講後のスキル活用の場の提供(スキルを活かせる業務への異動等)」が26.3%、「制度を利用した社員の体験談の共有」が19.5%で続いている。
出典:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000360.000060461.html
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