
約8割が“SNSリスクへの理解を促す研修”を「全社員に行っている」と回答
マーケティング戦略において“SNSの活用”が重要な要素となっている中、企業のSNSリスクへの対応の実態はどうだろうか。エルテスはまず、「従業員に対し、SNSリスクへの理解を促すコンプライアンス研修等を実施しているか」を尋ねている。すると、「全社員(アルバイト等は除く)に実施」が79.5%で最多だった。以下、「アルバイトスタッフに実施」が9.6%、「実施していない」が8.9%、「SNS運用担当者などの関連部門に実施」が7.5%となった。
“内部起因のリスク”を警戒する傾向が明らかに
同社は次に、「気にしているSNSリスク」を尋ねている。すると、最も多い回答は「関係者からの内部告発・情報漏えい投稿」で63%、次いで「従業員による不適切投稿」が60.3%と続いた。SNSリスクへの危機感として“内部起因”によるものに目が向けられている傾向がうかがえる。
リスクマネジメントにおいては「社内リソース」、「ノウハウ不足」が課題か
また同社は、「SNSデータを活用したリスクマネジメントにおける課題」を尋ねている。すると、「24時間365日の監視・対応体制が困難」が39%で最多となった。以下、「自社に関連するSNSデータ収集が困難」が32.9%、「社内リソースの確保が困難」が30.8%、「わからない」が30.1%、「リスク判断のノウハウがない」が20.5%となった。
SNSリスクへの対策として、4割が「研修」を実施。SNS活用自体を抑制する企業も
最後に、「SNSリスクに対する現状の対策」を尋ねている。すると、「SNSリスクに関する研修を実施」が47.9%で最多だった。以下、「SNS活用ルールを策定」が43.2%、「インシデント発生時のエスカレーションフローを策定」が26.7%、「SNS上を監視」が17.8%、「リスクがあるので、SNSマーケティング等を抑制」が11%となった。