「残業時間削減」と「休日取得率・男性育休取得率増加」を実現した、オンワードの働き方改革“働き方デザイン”とは

株式会社オンワードホールディングス(以下、オンワード)は2021年7月13日、社員の働き方改革プロジェクト「働き方デザイン」における、取り組み内容と実績を発表した。同プロジェクトは、「既存事業の効率化と未来投資」を目的として、2019年8月より実施しているものだ。これにより、社員の残業時間の削減や男性育休取得率の増加などを実現したという。

「働き方デザイン」の背景と具体的な取り組みとは

オンワードでは、従来より「長時間残業の慢性化」や、「チーム内のメンバー一人ひとりが活躍しづらい」といったことを課題としていた。これに対し、閉館時間を設けるなどの物理的制限による対策等を講じたものの、根本的な業務改善には至らなかったという。

そこで、「業務効率化」と「ワークライフバランスの実現」による生産性向上、および効率化により得た時間を「新たな発想を形にするチャンス創り」や「イノベーションの創出」につなげていきたいとの思いから、「働き方デザイン」の導入を決めた。

同プロジェクトは、社員の自律的な取り組みにより、働き方を変化させていくことに重きを置いている。週に一度、業務のチーム単位で「よりよい働き方のために何をすべきか」を考える会議を中心として、以下のような取り組みを行っているという。

1.業務DX

・オンラインで各種申請ができるよう電子申請システムを導入
・オンラインツール上での朝礼やスケジュールの共有、メールなどでのコミュニケーションによる業務の「見える化」を実施
・社内SNSの活用により、「誰がどんなことを発言してもよい」という心理的安全性を、会社全体で、かつオンライン上で醸成 など

2.新制度導入や新たな取り組み

・10日間の連休取得を推進する新制度「マイゴールデンウィーク制度」を2020年3月よりスタート
・男性社員を対象に、配偶者の出産日や退院日、子の1歳の誕生日に休暇を推奨する「育児奨励休暇」を2014年より導入
・男性育休取得促進のための取り組みとして、「育児休業取得等の通知」や、「育児休業取得前および復職前の面談」の実施 など

3.ボトムアップ型の新マネジメント推進

・立場に関係なく意見を出せる環境を作ることによる、社員の自発的な取り組みの促進
・現場チームが携わり、2020年9月に販売職の評価制度を改定。オンライン経由の、売上に対する評価制度や相談しやすい環境づくりなど、コミュニケーションについての項目を追加

「残業時間が6割以上減少」、「休暇取得率が増加」などの実績が

前述の各取り組みにおいて、以下のような実績が得られた。

1.業務DX

・DX活用により、全社の業績改善とEコマース売上の拡大に寄与
・電子申請の導入や、社員へのノートPC・スマートフォン等の配布などデジタル環境を整備したことで、「承認のスピードアップ」や「全国各エリアの情報データのタイムリーな共有」が可能に
・業務効率化により、2年間で残業時間65%減を達成

2.新制度導入や新たな取り組み

・休日取得が前々年実績から平均して5日増(うち管理職は18日増)。約4割の社員が「マイゴールデンウィーク制度」を利用していることが寄与
・男性育休取得率が「国の平均値7.48%」、「企業目標値13%」を上回る20%に増加。2年前の7.7%からプラス12.3%となり、国の平均値の2.5倍超に

3.ボトムアップ型の新マネジメント推進

・意見の出しやすい雰囲気づくりにより、現場からの提案や実行が増加
・新ブランド立ち上げなど、社員の自発的な取り組みの創出
・新たな販売職評価制度を施行
オンワード「働き方デザイン」の実績
働き方改革を推進するため、企業ではさまざまな取り組みが進められている。DXや新人事制度の導入など、それぞれの会社に合ったプロジェクトを検討し、社員がより働きやすい環境づくりを目指してみてはいかがだろうか。