「ダブルワーク希望者が副業に望む収入」と「ダブルワーカーが実際に稼いでいる額」、理想と現実に差はあるのか

リスクモンスター株式会社は2020年12月、「新時代の働き方 ダブルワークの実態調査」の結果を発表した。調査期間は2020年11月6日〜9日、全国の20歳〜69歳の男女500名から回答を得た。これにより、ビジネスパーソンにおける副業の実施状況や、収入などの実態が明らかとなった。

8割以上が「副業未実施」。実施率は若年層で高い傾向

はじめに、「ダブルワークの実施状況」について尋ねた。その結果、「している」は13%と全体の1割程度となり、「していない」の87%とは大きく差がひらく結果となった。

また、年代別に実施状況を集計したところ、ダブルワークを「している」との回答が多かったのは、「20代」(20%)、「30代」(17%)、「50代」(13%)の順となった。どちらかというと、若年層ほどダブルワークが浸透していることがうかがえる。
「新時代の働き方ダブルワークの実態調査」の図表1

副業に対し前向きな人は約4割。男女よりも年代に影響か

上記設問で「ダブルワークをしていない」とした回答者に、「将来的にダブルワークをしたいか」を尋ねた。すると、「したいと思わない」(61.6%)が最多となり、「したいと思う」(38.4%)を大きく上回る結果に。男女別では、「したいと思わない」が男女とも過半数を占めた(男:59.7%、女:63.5%)。

また、年代別に見ると「したいと思う」が多かったのは「20代」(47.5%)、「40代」(44.7%)、「30代」(42.2%)の順となり、50〜60代では回答率が大幅に低下する結果となった。
「新時代の働き方ダブルワークの実態調査」の図表2

ダブルワークをしている/したい理由は「収入源を増やしたい」

続いて、最初の設問で「ダブルワークをしている」、および次の設問で「将来的にダブルワークをしたいと思う」とした回答者に「その理由」を尋ねた。すると最も多かったのは「生活費を稼ぐため」で68.1%という結果に。続いて「お小遣いを稼ぐため」が60.8%、「スキルアップのため」が15.5%、「時間が余っているから」が15.1%となった。収入源を増やすことで、「生活にゆとりを持たせたい」という意識を持つ人が多いようだ。
「新時代の働き方ダブルワークの実態調査」の図表3

副業で「稼ぎたい額」と「実際に稼いでいる額」には大きな壁が

また、「ダブルワークをしている」とした回答者に、「副業による月間収入額」を尋ねた。その結果、最も多かったのは「1万円以上〜5万円未満」で40%、続いて「1万円未満」が29.2%、「5万円以上〜10万円未満」が21.5%などとなった。

一方、「将来的にダブルワークをしたい」とした人に「副業での理想の収入額」を尋ねたところ、最も多かったのは「1万円以上〜5万円未満」で41.9%、次いで「5万円以上〜10万円未満」が36.5%、「10万円以上〜30万円未満」が11.4%となった。

今後ダブルワークを希望する人の半数以上は「月に5万円以上の収入を得たい」と考えているのに対して、実際ダブルワークをしている人のうち5万円以上稼いでいる人は約3割に留まっており、「理想とする収入金額」と「現実」との差がうかがえる結果だ。
「新時代の働き方ダブルワークの実態調査」の図表4
厚生労働省が「働き方改革」の一環として副業のルールを整備したことに伴い、企業側にも副業を取り入れようとする風潮が広がっている。「企業」と「働く一人ひとり」にとって、副業を通じてどのようなメリットがあるかを考え、実行していくことがますます重要となりそうだ。