日本人は神経質か。「性格ナビ」が英国の研究結果と比較した調査データを発表

株式会社プロセスジャパンは、インターネット上で行う自己分析ツール「性格ナビ」によるアンケートを元にした、日本人の性格に関する調査の結果を発表した。調査期間は2019年9〜11月で、7,228名が回答(男性36%、女性61%、無回答3%)。この調査を英国の研究結果と比較し、日本人の神経質傾向の高さを数値として可視化した。

日本人は神経質傾向が高いことが判明

社員の定着やエンゲージメント向上のためには、自社に属する社員の性格や気質の傾向を知ることが重要となるだろう。特に、外国人材の採用を検討している企業では、異文化を受け入れる体制を整えるためにも、日本人の性質について客観的な視点で捉えることが求められる。

イギリス・ニューカッスル大学生物心理学准教授であるダニエル・ネトル氏が研究する「ニューカッスルパーソナリティ尺度表(NPA)」による診断結果(サンプル数は563名、男性30%、女性70%、平均年齢34.87歳)と、同一の質問項目と計算ロジックで日本人を対象に調査を行った。得られたデータをネトル准教授が指定する平均値と比較したところ、日本人の神経質傾向が0.756ポイントに対し、NPAの診断結果の平均値が0.65ポイントと、0.106ポイントの差が出た。

女性は、男性よりもさらに神経質傾向が高い結果に

次に、同じ日本人の中でも男性・女性では異なる傾向が見られるかを調べた。男女別で神経質傾向の平均値を比較したところ、日本人女性が0.782ポイントに対し、男性は0.692ポイントという数値が出た。結果として、男性と比較すると女性のほうがより神経質タイプであることがわかった。

神経質傾向が高い人の特徴

前出のダニエル・ネトル氏による著書『パーソナリティを科学する』では、神経質傾向が高い人の特徴として、「ネガティブな感情を感知・警戒する能力が高い」、「自己を低く評価する傾向がある」、「苦労に対して強く影響を受ける」、「ネガティブな出来事を引き寄せる傾向にある」を挙げている。また、一方で神経質傾向が高い人に「成功者、革命家」が多いことも指摘している。

また、神経質すぎる性質は生きづらさに繋がるのではないかという懸念があるが、ネガティブな感情を起爆剤にして革新者になるという期待もできる、としている。企業は日本人に神経質傾向が高い人材が多いことや、神経質という指標の特徴を理解した上で、自社の採用や人員配置、取り組みなどを検討し、対策することが求められるだろう。

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HRプロ編集部

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