「2016年新卒採用 中間調査」結果報告【3】役割を変える就職ナビと、合同企業セミナー 2016年度新卒採用の現状

HR総研では、2016年卒採用についての中間総括アンケートを採用担当者を対象に2014年12月に実施した。「採用選考に関する指針」によって採用活動時期の変更を求められる2016年卒採用の現状をシリーズでレポートしていく。3回目のテーマは「就職ナビサイト」と採用支援サービス会社主催の「合同企業セミナー」について。

役割を変えつつも、活用される「就職ナビ」

新卒採用プロモーションの中心的役割を担ってきたと言われている「就職ナビ」について、今後自社の採用においてどのような役割になると考えているか尋ねた。全体では「これまでと変わらず、中心的役割を担う」と回答している企業が58%で最も多い。企業規模別に見ると、従業員300名以下の企業では回答率は53%と、その他規模の企業より回答率が低い結果となった。中小企業では、就職ナビに頼らない採用活動をしている企業が少なくないようである。

一方で、「これまでは中心的役割であったが、今後は見直す」と回答した企業は17%、「これまでも中心的役割でなく、今後も同様」と回答した企業が18%と、35%の企業が就職ナビを中心的役割に据えず採用活動を計画していることが分かった。


[図表1]就職ナビサイトの今後の役割について
「これまでは中心的役割だったが、今後は見直す」と回答した企業からは、下記のコメントが寄せられている。
 ・学生との個別接触を中心にしていきたい
 ・学内セミナー、リクルーター活動、などターゲット校中心の採用活動に注力していく
 ・オファー型を併用し、通年での採用活動を実施予定
 ・既にナビは学生情報を管理するツールとしてしか見ておらず、直接会える広報に予算をシフトしている
 ・就職ナビと契約しているグレードを落とした。
 ・就職ナビを使う可能性が高いが、今まで使ってきたナビを募集職種に強い就職ナビに変更したい。
 ・マスへのPRではなくより個別に対して強いメディアを作りたい
 ・将来的には使用しない方向で

また「これまでと変わらず中心的役割を担う」と回答している企業からも
 ・一般募集の母体形成は就職ナビを活用する。優秀学生については、学内セミナー、キャリアセンター訪問等で獲得する。

といったコメントがあり、ターゲット設定をした採用活動が活発化する環境下において、就職ナビの役割は変化していることが伺える。

不安感から就職ナビ強化の企業も

また、2016年度採用で利用する予定の就職ナビの数は前年と比較してどうなるかを聞いたところ、「同じ」という回答が最も多く63%を占めた。
しかしながら、2013年12月に実施した2015年度新卒採用調査の結果と比較したところ、「増やす」と回答した企業は12%(前年:9%)、「減らす」と回答した企業は7%(同:4%)、「利用していない」と回答した企業は14%(同:18%)であり、利用する就職ナビ数は若干増加する傾向にあることが分かった。役割は変化しつつも、採用スケジュールが変わることや、景況感から求人倍率がさらにアップすることが予想されることによる不安感から、就職ナビを強化する企業だけでなく、これまで就職ナビを利用してこなかった企業が利用開始するケースが少なくないものと思われる。


[図表2]利用する就職ナビ数の前年比較
なお、就職ナビをいくつ利用する予定かを聞いたところ、前年よりも5ポイント多い43%が「1サイト」と回答しており、「利用しない」は前年よりも4ポイント少ない17%となった。中には「7サイト」と回答した企業もあった。


[図表3]利用する就職ナビの数

「マイナビ」が今年も掲載数でトップとなる見込み

また、利用する予定の就職ナビを聞いたところ、「マイナビ」が52%、「リクナビ」が47%と、前年に続き掲載社数でトップとなる見込みである。掲載社数において「マイナビ」が「リクナビ」を超えたのは前年の2015年卒サイトから。
なお、2015年卒サイトにおいて掲載社数でトップの座を「マイナビ」に譲りながらも、「リクナビ」は1000名以上の大手企業の掲載数では依然トップを誇っていたわけであるが、今回の調査では大手企業でも「マイナビ」(75%)が「リクナビ」(66%)に大きく水をあけている。3月1日オープンの2016年卒向け就職ナビでは、大手企業の掲載社数においても「マイナビ」が「リクナビ」を逆転する可能性が出てきた。


[図表4]利用する予定の就職ナビ(「マイナビ」と「リクナビ」の比較)

合同企業セミナーへの参画は増加傾向

2016年度採用にて注力すべき施策として「学内企業セミナー」がトップとなる中、採用支援サービス会社主催の「合同企業セミナー」はどうだろうか。
2016年度採用にて参画する予定の合同企業セミナー数は前年と比較してどうなるかを聞いたところ、「増やす」23%(前年:16%)、「同じ」37%(同:36%)、「減らす」5%(同:6%)、「参加しない」34%(同:39%)と、合同企業セミナーを強化する企業もさることながら、これまで参加していなかった企業群が参加する傾向にあることが分かった。就職ナビ同様、不安感から新規参画の企業が増えそうである。


[図表5]合同企業セミナー参画数の前年比較
なお、合同セミナーへの参加回数について聞いたところ、前年と比較して「1回」「2回」という回答比率は減少しており、「6〜10回」と回答した企業が前年の6%から11%へと大きく増加している。


[図表6]合同企業セミナー 参画数
なお、採用支援サービス会社別の合同企業セミナー参画予定状況について聞いたところ、前年よりも8ポイント伸ばした「マイナビ」が最多回答(32%)となった。「リクルートキャリア」への回答率もは21%と、前年から9ポイント伸びている。合同企業セミナーは、学生に直接会って自社の魅力を訴求できる機会として、学内企業セミナーだけでなく参画意識が高まっていることが伺える。


[図表7]参加予定の合同セミナー(上位3社)

【調査概要】

調査主体:HR総研(HRプロ株式会社)
調査対象:上場および未上場企業の2016年度新卒採用担当者
調査方法:webアンケート
調査期間:2014年12月15日〜12月25日
有効回答:251社(1001名以上:56社、301〜1000名:81社、300名以下:114社)

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