採用面接の悩みに関するアンケート調査 個人の能力よりも環境への適用、周囲との調和などを重視

企業の人材採用支援を行う株式会社ONE(オーエヌイー)は、2018年6〜8月、関東圏内の中小企業の人事担当を対象に「採用面接の悩みに関するアンケート調査」を実施、結果を公表した。(有効回答数:106)
なお本調査は、求職者との中小企業のマッチングをより高めるため、中小企業の採用担当者の面接に対する考えを把握することを目的に行われたものである。

■「面接において感じる悩みのうち、最も当てはまるものは何ですか?」と尋ねたところ、結果は以下の通り。

・早期離職の可能性の高そうな人材を見極められない(30%)
・自社に合う人材を見極められない(24%)
・本当のことを答えているのか見極められない(20%)
・優秀な人材を見極められない(13%)
・その他(8%)、特になし(5%)

また、「面接で質疑応答以外に取り入れている手法はありますか?」と尋ねたところ、回答率の高かった上位3つは以下の通り。

・特になし(47%)
・性格検査(34%)
・計算問題(21%)

優秀な人材を見極めるよりも、長期間働いてくれる、自社に合う人材を求めている担当者が多いことから、個人の能力よりも環境への適応、周囲との調和などが重視されているようだ。加えて面接での見極めの難しさを感じている反面、質疑応答以外は実施していない人事担当者が多いことが分かった。

■「入社後に面接時とのギャップを感じたことがありますか?」との質問は、以下の結果となった。

・ある(46%)・非常にある(4%)
・あまりない(47%)・まったくない(3%)

また、「どのようなギャップがありますか?」を尋ねたところ、次のようなコメントが寄せられた。(一部抜粋)

【ネガティブな方向のギャップ】
・「話していた経験と実際の仕事ぶりに差があった」
・「こちらから質問できない部分でのギャップがあった(病歴など)」

【ポジティブな方向のギャップ】
・「面接の時とは違い、現場配属するといい意味で明るかった」
・「この人大丈夫だろうか、と感じていた人が勤続3年」

【自社には合わないというギャップ】
・「経験重視で採用したが、自社の仕事と合わなかった」
・「経験者だと思っていたのに、やり方・情報などが過去のもので仕事を任せられない」

さらに、「入社後のギャップを軽減するために実施している策はありますか?」と尋ねたところ、回答を大別すると、以下の4点に絞られた。

1、自社のデメリットもきちんと伝える
2、できるだけフランクに会話する
3、職場見学を実施する
4、先輩社員との面談や座談会(新卒採用が中心)

1と2に関しては、次のようなコメントが寄せられている。(一部抜粋)

【自社のデメリットもきちんと伝える】
・「あえてネガティブな話題も出して応募者の考え方、受け止め方を見る(残業の話など)」
・「働く上で大変なことを包み隠さず話す」

【できるだけフランクに会話する】
・「業務面の話だけでなく、人となりがわかるような話をする」
・「なるべく長く面接をする。人生観、私生活などを話してもらう」

面接は短時間で実施される上に、お互いよく見せようとしてしまうため、ギャップが生まれやすいと考えられる。企業・求職者ともに「目先の内定」を急ぐのではなく、本来の姿を見せ合ったほうが、長い目で見るとお互いにとって最良だが、なかなか難しいのが現実のようだ。

中小企業の人事担当者はそうした状況下で、仕事面以外の人柄や性格を把握することを重視し、求職者の本来の姿を引き出すための雰囲気作りや、質問による誘導を行っているケースが多いことが明らかとなった。

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HRプロ編集部

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