コニカミノルタジャパン株式会社(以下、コニカミノルタジャパン)は、従業員情報の可視化と人事データを用いたタレントマネジメントを加速することを目的に、株式会社Works Human Intelligence(以下、WHI)が提供する、統合人事システム「COMPANY Talent Management(以下、COMPANY)」および、タレントマネジメントのコンサルティングサービス「ストラテジーコンサルティングサービス」の採用を決定した。これにより、コニカミノルタジャパンの中期経営計画「DX2022」に基づく人材戦略の実現に向け、変革を推進するDX人材の育成強化および従業員のキャリア自律支援を目指したい考えだ。
コニカミノルタジャパン、人事データを活用し「タレントマネジメント」を強化。DX人材の育成やキャリア自律支援を目指す

従業員情報を可視化し、人事データを用いた人材育成や最適配置へ

コニカミノルタジャパンは、デジタルを活用した「顧客DXの実現」に向けた事業展開を進めている。新型コロナウイルスの流行前より“社会全体のペーパーレス化”の流れを見据え、複合機を中心とした従来の事業体制から、主軸とする事業方針を転換しているという。それに伴い、人材戦略においても、DX人材のうち、特に事業の変革を推進できる「イノベーション人材」の育成が急務となっているという。また同社では、「誰もが管理職を目指す」という従来の単線型人事制度の見直しや、エンゲージメントサーベイの実施等、従業員個人のキャリア自律支援にも注力している。

これらの取り組みには、従業員個人の経歴やスキル、キャリア志向等の情報活用が不可欠だ。しかし、これまでは約3,000名の従業員一人ひとりの情報を確認できず、人材配置の状況が把握しきれていないことが課題だったという。そこで同社は、従業員情報を可視化し、人事データを用いたタレントマネジメントを加速することを目的に、WHIの統合人事システム「COMPANY」およびタレントマネジメントのコンサルティングサービス「ストラテジーコンサルティングサービス」の採用を決定した。

「COMPANY」上では、従業員の個人情報、勤怠情報や資格情報等の基本情報に加え、業務経験やスキル、特性や志向等の定性情報が可視化される。役員層や管理職への情報公開を通じ、組織における人材育成の推進や事業の拡大・成長につなげたい考えだ。また、「ストラテジーコンサルティングサービス」では、WHIの専任コンサルタントのサポートを受けながら、各ポジションに求める人材要件やスキルセットの策定に取り組む予定だという。

コニカミノルタジャパンのコーポレート本部・人事総務統括部は、「まずはシステムを利用し、人事が持っているデータを可視化することが、今後の人材戦略を進める上での“肝”である」とし、データ整備後は「蓄積された人事データの分析」や「事業ポートフォリオ展開を実現する人材戦略」のための情報活用にも取り組む意向を示している。

同社は将来的に、上司との面談履歴や本人の希望キャリア等、従業員に関するさまざまな人事データをシステム上で一元管理し、人事部門や役員層・管理職によるDX人材の抜擢、最適配置の検討や個人のキャリア自律支援を推進したい考えだ。

「データ活用による最適な人材配置」を実施する上で、まずは自社の人事データを整備・分析を行うことが必要だと考えられる。外部サービスなどを活用しながら、「個人のスキル」や「キャリア志望」などのデータに基づいた、適切な配置や人材育成を進めていきたい。

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