キリングループが環境保全活動を強化、SBTN主催のコーポレートエンゲージメントプログラムに業界初参画

キリンホールディングス株式会社(以下、キリングループ)は2021年3月12日、同年2月27日より「Science Based Targets Network(以下、SBTN)」が主催するコーポレートエンゲージメントプログラムに参画したと発表した。同社が策定した「キリングループ環境ビジョン2050」に向け、社会にポジティブなインパクトを与える活動に取り組む考えだ。

環境へのポジティブインパクトを目指し、国際的イニシアチブに参画

SBTNは、持続可能な地球環境保全に向けて、科学的根拠に基づく目標を設定するための方法とリソースを開発・提供する、非営利団体と企業の共同組織だ。同組織の運営は、2015年に「CDP」、「国連グローバルコンパクト」、「世界資源研究所」、「WWF」の4団体で設立された「Science Based Targetsイニシアチブ(SBTi)」の活動に基づいている。企業や都市が設定した、「社会的に公平で持続可能な地球環境システム」を実現するための目標達成に向けて、足並みを揃えた活動を行う世界経済の実現を目指している。

このSBTNが主催する「コーポレートエンゲージメントプログラム」は、企業の自然資本利用(淡水、陸、海洋、資源利用、気候変動、汚染、外来種)に関する目標設定のための科学的アプローチ開発を行うもので、多数のパートナーとの連携が必須になるという。

キリングループは、2020年2月に社会と企業のレジリエンス強化へ向けた新たな長期戦略「キリングループ環境ビジョン2050」を策定。環境に対するネガティブインパクトを最小化し、ニュートラルにするだけでなく、社会に対してポジティブな印象を与えることを目標としており、「生物資源」・「水資源」・「容器包装」・「気候変動」の4つの領域を中心に、それぞれの活動を進めている。このような活動実績を踏まえ、国内医薬品・食品業界では初となるSBTNへの参画に至ったという。

なお、同社は今後もバリューチェーンに関わるすべての人々と共に、さまざまな社会課題に対する取り組みを積極的に進めていく考えだ。

SDGs達成に向けた取り組みなど、持続可能な社会に向けて企業が主体的な活動を行うことが求められている。国内大手企業の取り組みが、産業全体にも波及していくことを期待したい。