最新採用システム導入による採用支援で「地方創生」を目指す
地方都市では、人口減少や高齢化の加速による人材採用難に頭を悩ませる企業も多い。南都銀行が拠点を置く奈良県内の企業においても、労働供給が大都市の中心部に集中することで、人材不足の深刻化が進んでいると言う。これらの課題を解決すべく、今回、クラウド型の採用マーケティングツール「採用係長」を提供するネットオンと、取引先企業の課題解決に向けたコンサルティング営業に注力する南都銀行が業務提携することを決定した。業務提携の締結に当たり、同社では南都銀行と南都リース株式会社とが共同で設立した、ナント地域活力創造サポート投資事業有限責任組合より資金調達を実施。また、大和企業投資株式会社、グロービス経営大学院、SMBCベンチャーキャピタル株式会社などの金融機関及び企業、計9社を総額2.5億円の資金調達の引受先としている。これにより営業体制を強化し、「採用係長」の普及拡大を目指すとともに、顧客の基盤拡大に向けた投資を行うと言う。
「全ての企業に最新の採用力と応募者との最高の出会いを供給する」というミッションを掲げるネットオンと、地域企業における発展を持続させるための新たなビジネスチャンス創出と経営支援事業に取り組む南都銀行は、今回の業務提携で、県内企業の採用課題に対する支援と地域経済の活性化を共に目指すことになる。
人材不足による採用難に課題を感じる地方都市では、人口が少ないからこそ求職者への効率の良いアプローチや企業と求職者とのマッチングが非常に重要となる。採用する側の企業においても、理想の応募者を集めるために有効な求人方法を見出すことが採用成功の近道となるのではないだろうか。