株式会社学情は2025年6月24日、2027年3月卒業予定の大学生・大学院生(以下、27卒生)を対象に実施した「インターンシップと就職活動の早期化に関するアンケート調査」の結果を発表した。調査期間は2025年5月8日~24日で、27卒生621人から回答を得ている。調査結果から、選考につながるインターンシップへの学生の希望度や、早期からの就職活動準備の実態などが明らかになった。


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【27卒採用】98.1%の学生が「選考直結型インターンシップ」を希望。学生の意向も“早期化”傾向、3年次までの内定希望強く

“選考につながるインターンシップ”への希望は極めて高い結果に

「インターンシップと採用の連携」が本格化し、学生の就職活動は一段と早期化している。現大学3年生を中心とした27卒生においても、大学1・2年次からの準備が加速しており、早期の内定獲得を目指す学生が多くなっている状況だろう。そうした中、インターンシップは採用にどのような変化をもたらし、企業は早期化する就職活動にどう対応すべきなのだろうか。

はじめに学情が「選考につながるインターンシップがあれば参加したいか?」と尋ねたところ、「参加したい」と回答した学生が98.1%と、100%に迫る結果になった。

同質問に対するフリーコメントでは、「インターンシップに参加して、会社を知るだけでなく選考につながるのは一石二鳥」、「自分が目で見て、雰囲気の合う会社に入社したいから」、「効率よく就活を進められる」、「早く内定がほしいから」、「面接よりも数日間のインターンシップの方がより正確に判断されると考えた」、「選考に繋がると考えるとモチベーションが上がる」といった声が挙がったという。
選考につながるインターンシップがあれば参加したいか?

3割以上が「大学1・2年次」から就活準備を開始

次に同社は、「インターンシップや就職活動準備に関する情報収集を始めた時期」について尋ねている。その結果、「大学3年生になってから」が69.6%と約7割を占めたものの、「大学2年生」が25%、「大学1年生」も5.5%の回答が集まった。3割以上の学生が、大学1・2年次からインターンシップや就活準備に関する情報収集を始めていることが明らかになった。
インターンシップや就職活動準備に関する情報収集を始めた時期

大学3年生での就活終了を希望する学生が4人に1人

最後に同社が、「就職活動を終えたい時期」について尋ねると、最多となったのは「2026年のゴールデンウイークまで」で20.9%だった。それ以前の時期では、「2025年12月末まで」が4.3%、「2026年2月末まで」が2.6%、「2026年3月末まで」が17.9%となり、合わせて24.8%と“4人に1人”が3年生のうちに就職活動を終えたいと考えていることがわかった。

なお、フリーコメントでは「早めに終わらせて大学生活を謳歌したい」、「4年次は卒業論文の執筆で忙しくなるため」、「なるべく早く内定を得て、その後の時間をさらなる企業理解や検定・免許の取得の勉強にあてたい」といった声が寄せられたという。
就職活動を終えたい時期
本調査から、学生の98.1%が“選考に繋がるインターンシップ”を希望していることがわかった。このことから、採用戦略の核としてインターンシップを位置づける必要性は高いと考えられ、大学1・2年次からの接触機会を設けながら、学生が求める「選考に直結する体験」を提供することが、優秀な人材を早期に囲い込むカギとなるだろう。学業と両立しやすい柔軟な採用プロセスを設計し、学生のニーズに応えることが、27卒採用を成功に導く上で不可欠と言えるかもしれない。

出典:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001419.000013485.html


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