
人事の4割超が「中途採用の難化」を懸念。各社では「働き方の柔軟性向上」に取り組む

続いて同社が、「中途採用の成功を目的として行っている取り組み」を尋ねたところ、「テレワーク導入など、働き方の柔軟性向上の工夫」とした企業は4割だった。また、中途採用が「うまくいっている企業」と「うまくいっていない企業」で差が見られた項目は、「地域限定社員の導入」、「新しい採用ブランディング施策の実施」などだった。さらに、採用がうまくいっている企業では、「採用するポジションの現場責任者と人事部の関係性が良好である」とした企業が6割を超えたという。
“中途採用の難化”を人事の4割超が懸念。半数以上が「候補者を奪い合っている」と実感する中、各社が取り組む対策とは
【新卒初任給】「20万円台後半」を望む学生が増加。初任給の高さが「志望度」に影響か

そこで、「初任給は、どの程度が適正だと思うか」を尋ねたところ、「月収20~24万円」(45.6%)が最も多く、「月収25~29万円」(38.1%)が続き、「月収20万円台」との回答は8割を超えた。24年卒生を対象とした2022年度の調査結果と比較すると、「月収20~24万円」との回答は減少し、「月収25~29万円」は増加していることから、学生が適正だと感じる初任給の金額は上昇傾向にあると推測できる。
新卒初任給「20万円台後半」希望の学生が増加。“初任給の高さ”で「志望度が上がる」とする25卒生は8割超に
「インボイス制度」により20~30代経理担当者の約4割が“異動・離職”を検討

また、「制度導入前時点で困っていること」を尋ねたところ、「業務負担が膨大に増えている」との回答が最も多かった。そのほか、「煩雑な経理作業」や「社内周知のための説明」、「取引先への確認・説明・周知・相談」などによる負担を訴える声も上位にあがったとのことだ。
「インボイス制度」により20~30代経理担当者の約4割が“異動・離職”の意向。現場の業務負担増を懸念か
“1年目新入社員”の3割が入社当初から「転職・独立」を想定か

また、「自分の仕事・働き方に対する考え方」を尋ねたところ、「機会があれば転職・独立したい」との回答は30.1%と3割におよんだ。最終学歴別に見ると、「高校卒外群」が34%、「高校卒群」が20.6%と、転職や独立を考える数は最終学歴によって差があることが明らかとなった。
あわせて、「転職を考えるシチュエーション」を尋ねると、「会社の将来性が見込めなくなったとき」、「社風や企業文化が自分に合わないと感じたとき」などが上位を占めた。
“1年目新入社員”の約3割が「転職や独立」を想定している? 23卒意識調査を性別および学歴別に傾向分析
【転職活動】3人に1人が生成系AIを活用。「管理職・役員になりたくない」人は6割に

さらに、現在役職についていない人を対象に「将来的に管理職や役員になりたいか」を尋ねると、「管理職になりたくない」と「役員になりたくない」との回答は、いずれも6割程度いることがわかった。性別で見ると、女性は「管理職・役員ともになりたくない」とした人が7割以上におよんだ。中でも「全くなりたくない」とした人は、女性で4割を超えた一方、男性では2割台にとどまっておりその差は15ポイントを超えたという。
【生成系AI】転職活動で3人に1人が活用。自己PRや志望動機への活用で「内定獲得率・社数」は2倍以上に