9割の学生が3社以上からアプローチを経験

ここからは、近年、企業・学生の双方の利用度が高まっている「逆求人サイト」について見ていきます。まずは、逆求人サイトの利用度ですが、文系では「利用した」とする学生が53%と半数を超え、理系は43%と文系ほどではないにしろ4割以上の学生が「利用した」と回答しています[図表5]。昨年の同時期調査では、理系のみにこの質問をしたところ、「利用した」と回答した学生は41%でしたので、2%の伸びが認められます。
[図表5]「逆求人サイト」の利用状況
次に、「逆求人サイト」を通して受けたアプローチの社数を見てみましょう。こちらも前年は理系にのみ質問していましたので、参考データとして併記しています。文系・理系ともに最も多いのは「21社以上」で、どちらも33%と3人に1人の割合にもなっています[図表6]。前年の理系の結果を見ると、「21社以上」は23%でしたので、10ポイントも伸びていることになります。「11~15社」、「16~20社」を見ても、理系の割合は今回の調査のほうがポイントは高く、それだけ企業側の利用社数が伸びていることをうかがわせます。「21社以上」に次いで多かったのは「6~10社」で、文系19%、理系で15%となっています。
[図表6] 「逆求人サイト」を通して受けたアプローチ社数
注目したいのは、「0社」や「1社」、「2社」といった少ない企業からしかアプローチのなかった学生の割合です。アプローチが全くなかった「0社」と回答した学生は、文系で5%、理系では3%にとどまり、ほとんどの学生は何がしかのアプローチを受けたということになります。「0社」に「1社」と「2社」を加えた合計でも、文系で10%、理系で12%となっており、残りの約9割は「3社以上」の企業からアプローチがあったことになります。利用する学生層は、いわゆる上位校と呼ばれる大学の学生たちばかりが多いわけではなく、満遍なく幅広い層の学生たちが利用しています。学生にとっては従来型の就職ナビでは出会えなかった、新しい企業との出会いの機会を得られているようです。

では、アプローチを受けた後、学生はどのくらい企業への応募につながっているのでしょうか。「逆求人サイト」からのアプローチをきっかけに実際に応募した企業数を聞いてみたところ、最多は「0社」で文系33%、理系で34%と3分の1程度となっています[図表7]
[図表7]「逆求人サイト」からのアプローチきっかけの応募社数
ただ、こちらも前年の理系の結果を見ると、「0社」は41%と4割を超えており、アプローチをきっかけに実際に応募した学生は確実に増えていることが分かります。アプローチしてくれる企業が増えれば、それだけ学生が気になる企業と出会う確率も高まっているといえるでしょう。

「0社」を除いて、実際に応募したことのある学生の中での社数を見ると、「1社」(文系15%、理系19%)、次いで「2社」(文系17%、理系14%)あたりが多くなっていますが、「3社以上」(「3社」~「21社以上」の合計)という学生が文系で35%、理系でも34%いるなど、有益な就活ツールとなっているようです。

オンラインセミナー・説明会の未経験者はわずか1%

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