HR総研調査レポート
JSHRM×HR総研 共同調査:「個人の人的資本」と「組織の人的資源活用能力」に関するアンケート調査 結果報告
自社の人的資本を生かし、経営成果に結びつけるにはどうすればよいか
昨今、企業経営において人的資本に対する重要度が高まっているが、個々の社員の人的資本が蓄積されても、組織にそれを活用する能力がないかぎり経営成果にはつながらない。そこで、企業における「個人の人的資本」と「組織の人的資本活用能力」の実態を把握し、経営成果との関係性を明らかにすることを目的に、日本人材マネジメント協会(JSHRM)とHR 総研との共同で調査を実施した。その調査の結果を以下に報告する。
<概要>
● 組織における「個人の人的資本」は、ハードスキルやソフトスキルに比べて、基本スキルが高めである。
● 組織が「個人の人的資本」を活用する能力を指す「組織の人的資本活用能力」は、環境構築力や動機づけ力が高く、仕事提供力、能力開発力は相対的に低い。
● 「個人の人的資本」は情報通信業で高く、「組織の人的資本活用能力」は建設業で低いといった特徴がある
●大手企業ほど、また労働組合がある企業で「個人の人的資本」「組織の人的資本活用能力」ともに高い傾向にある。
● 企業における「個人の人的資本」の高さと「組織の人的資本活用能力」の高さは概ね比例している。
● 企業の成長や経営成果の向上には、「個人の人的資本」や「組織の人的資本活用能力」が関係している。
● 経営成果を上げるためには、「個人の人的資本」と「組織の人的資本活用能力」の両者を高めることが重要である。経営成果のうち、収益性には「組織の人的資本活用能力」の高さが、組織力の強化には「個人の人的資本」の高さがより関係している。