株式会社学情は2023年3月23日、「Z世代の採用」に関して行った調査の結果を発表した。調査期間は2023年2月20日~28日で、企業および団体の人事担当者612名より回答を得た。これにより、Z世代の採用における価値観の変化や、新入社員の受け入れに向けた人事制度の変更の有無などが明らかとなった。
Z世代に対し“価値観変容”を感じる企業は約6割に。「キャリア自律」への高い関心を受け、研修制度や給与制度を変更する企業も

Z世代の採用において「自律的なキャリア形成」への関心の高まりを実感か

社会・経済の先行きの予測が困難とされ、VUCA時代と呼ばれるいま、働き手の主体的なキャリア形成への関心が高まっている。特に“Z世代”と称される現代の10代後半~20代前半の世代は、「キャリアの自律」への関心が高いと言われているが、採用側においても応募者の変化を感じているのだろうか。

はじめに学情は、「Z世代の採用活動や新入社員の受け入れにおいて、他の世代との違いや価値観の変化を感じることはあるか」を尋ねた。すると、「感じることがある」(24.5%)と、「どちらかと言えば感じることがある」(33.5%)の合計は58%と、6割に迫った。

自由回答では、「希望する部署に配属されるかを意識する学生が増えている」や「仕事選びにおいて、自身の成長の優先順位が高くなっていると感じる」といった声があがったという。Z世代では、実態として“自律的なキャリア形成”への関心が高まっている様子がうかがえる。
Z世代の採用や受け入れで、多世代との違いや価値観の変化を感じることがあるか

「キャリア自律」への関心が高まるZ世代の価値観を受け「人事制度を変更」が1割超

次に同社は、「価値観の変化や『キャリアの自律』への関心の高まりを受けて、新入社員の受け入れ方法や人事制度を変更しているか」を尋ねた。その結果、「変更した」が14.4%、「変更はしていないが、変更を検討している」が42.5%と、半数以上の企業が「変更」もしくは「変更の検討」をしていることが明らかとなった。
採用世代の変化に伴い、新入社員の受け入れ方法や人事制度を変更したか

変更・変更検討をしている人事制度は「研修制度」が最多に

最後に同社は、「新入社員の受け入れ方法や人事制度について、変更したこと・変更を検討していること」を尋ねると、「研修制度」(57.9%)が最も多かった。以下、「給与体系」(42.1%)、「上司と部下のコミュニケーション方法」(41.6%)と続いた。

自由回答には、「自身の人生について考える研修を新たに実施するようになった」や「給与体系を見直し、年功序列型から個別の業績・成果に連動する給与体系に変更した」、「上司と部下のコミュニケーション方法として、1on1を実施するようになった」などの声が寄せられたという。
新入社員の受け入れ方法や人事制度で変更・変更を検討したこと
本調査結果から、Z世代の採用活動や新入社員の受け入れにおいて、多世代との違いや価値観の変化を「感じたことがある」とした人は6割に迫り、「自律的なキャリア形成」への関心が高まっていることがわかった。企業では世代ごとに変化する価値観を適切に捉え、求職者のニーズに応じた採用方法や人事制度を取り入れることが重要といえそうだ。

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