文系・理系ともに増える重複内定者

さて、ここからは「内定」に関する調査結果を紹介します。ますば、内定社数を文系・理系別に2023年卒と比較してみました。文系において、「0社(未内定)」の割合は2023年卒とほとんど変わらないものの、「1社」の割合は2023年卒の29%から22%へと大幅に減少し、「2社」が23%で最も多くなりました[図表8]。「3社」もわずかに増加し、「4~6社」は13%から18%へと5ポイント増加するなど、2社以上の内定を保有する学生(重複内定者)は6割にも達し、1人当たりの内定社数は明らかに増加していることが分かります。
[図表8] 内定社数の2年比較(文系)
理系においては、「0社」が2023年卒の12%から10%へと減少し、「1社」は33%から23%へと10ポイントも減少しました[図表9]。これに対し、「2社」は23%から31%へ増加し、「4~6社」も12%から17%へと大幅に増加しました。重複内定者は文系よりもさらに多く、67%と全体の3分の2にも達するなど、文系と同様に1人当たりの内定社数は明らかに増加傾向にあります。
[図表9] 内定社数の2年比較(理系)
次に、内定取得時期について、文系・理系別に2023年卒と比較してみましょう。複数の内定を持つ学生には、それぞれの内定月をすべて選択してもらいました。

文系において、「本年4月後半」が32%でピークではあるものの、「本年3月後半」(28%)から「本年5月後半」(30%)までがほぼ同程度の高水準で推移しています[図表10]。一方、「前年10月」までの早期の内定取得については2023年卒と大きな変化はありませんでしたが、「前年11月」からは増加傾向が顕著で、「本年2月」には2023年卒の10%から14%へ、「本年3月後半」には17%から28%へと大幅に増加しました。ただし、「本年5月後半」には33%から30%へと一転して減少に転じ、「本年6月前半」には23%から14%へと急落しました。内定取得時期において、早期には大きな変化は見られなかったものの、昨年秋以降は明らかな前倒し傾向が現れました。
[図表10] 内定取得時期の2年比較(文系、複数回答)
理系においても、やはり早期の内定取得には大きな変化はありませんでしたが、2023年卒と比較して文系よりも1カ月早い「前年10月」から増加傾向が始まり、「前年12月」には2023年卒の3%から8%へ、「本年1月」には6%ら13%へと増加しました[図表11]。ピークは文系と同じく「本年4月後半」(32%)でありながら、「本年5月前半」には21%から18%へと早い段階で減少に転じ、「本年6月前半」には9%と1桁台にまで低下しています。面接時期と同様に、内定の取得についても文系よりも早いペースで進行していますので、理系の選考時期には特に注意が必要です。
[図表11] 内定取得時期の2年比較(理系、複数回答)

2社以上に内定承諾した学生が3割

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