「21社以上」からアプローチを受ける割合が最多

クチコミ就職サイトと並んで健闘しているもう一つのジャンルが、「逆求人型就職サイト」です。「OfferBox」「dodaキャンパス」「キミスカ」のほか、理系で利用率を伸ばしている「LabBase」がこのカテゴリーに含まれます。ここからは、「逆求人型就職サイト」に絞って、就活生の利用状況やオファー(スカウトメール)の受信状況などを見ていきます。

まず、逆求人型就職サイトの利用状況については、文系・理系ともに「利用した」が46%と、半数に近くの学生に利用されていることが分かりました[図表4]
図表4 「逆求人型就職サイト」の利用状況
次に、「利用した」と回答した学生に限って、登録した逆求人型就職サイトを通じて、アプローチ(スカウト、オファー)のあった企業数を尋ねたところ、文系・理系ともに「21社以上」との回答が最も多く、文系で36%、理系では43%に達しました[図表5]。2023年卒調査では、文系・理系ともに「21社以上」は33%だったため、どちらも増加しています。特に理系は前回調査から10ポイントもの大幅な伸びとなっており、企業における理系学生の争奪戦が激化していることを物語っています。

文系では、「6~10社」(16%)、「11~15社」(12%)、「4~5社」(11%)などの割合が高く、一方で理系では、「4~5社」(13%)、「16~20社」(12%)などの割合が高くなっています。「4社以上」(「4~5社」~「21社以上」の合計)は、文系で81%と8割を超え、理系では87%と9割近くに達しています。これにより、学生の利用だけでなく、企業側でも利用が広がっていることが分かります。
図表5 「逆求人型就職サイト」を通して受けたアプローチ社数
ちなみに、“登録したもののアプローチが1社からもなかった”学生の割合は、文系で5%、理系ではわずか1%にとどまります。この結果からは、企業がいろいろな角度から学生データベースを検索してアプローチしている様子が伺えます。なお、企業がこうした逆求人型就職サイトを活用する上では、学生データベースの検索作業だけでなく、その学生の登録内容に沿った形での適切なアプローチメールの作成・配信もかなり手間のかかる作業になります。今後は、採用する企業に代わってのアプローチ代行のサービスが、これまで以上に需要が増えることが予想されます。

さて、アプローチを受けた学生は、どの程度正式な応募につなげているのでしょうか。逆求人型就職サイトを通じてのアプローチをきっかけにして応募した企業数についての結果が[図表6]です。アプローチを受けたからといってすべての企業に応募するわけではありませんので、アプローチ数では「21社以上」が最も多かったものの、応募した企業数で「21社以上」との回答は、文系でわずか1%、理系に至ってはゼロでした。

文系では、最も多いのは、1社にも応募しなかった「0社」の35%であり、次いで「1社」が15%、「4~5社」が14%、「2社」が12%、「6~10社」が10%となっています。応募企業数が「3社以下」(「0社」~「3社」の合計、以下同じ)は71%と7割を超えます。
図表6 「逆求人型就職サイト」からのアプローチきっかけの応募社数
一方、理系においても「0社」の割合が32%でもっと多く、次いで「1社」が21%、「2社」16%などと続き、「3社以下」は文系よりも多く、78%と8割近くを占めます。もともと従来型の就職ナビ等のマス採用(待ちの採用)では応募してこないような学生層にアプローチをするわけですから、応募を集めることが難しいことに変わりはありません。ただ、アプローチしなければ巡り会うことはなかっただろうターゲット層からの応募ですから、逆求人型就職サイトを活用する価値はあるといえるでしょう。

勤務条件を重視する学生たち

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