インターンシップ応募者集めで苦戦する企業

ここからはインターンシップについて見ていきます。まずは、「2024年卒採用のインターンシップの実施状況」です。全体では、「実施した」(「前年は実施していないが、今年は実施した」と「前年同様に実施した」の合計、以下同じ)60%に対して、「実施していない」(「前年は実施したが、今年は実施していない」と「前年同様に実施していな」の合計、以下同じ)は40%でした[図表7]
[図表7]2024年卒採用のインターンシップの実施状況
ただ、従業員規模により実施割合は大きく異なり、大企業では「実施した」が82%と8割を超えるのに対して、中堅企業では64%、中小企業では46%と半数に届いていません。ただし、前年同時期調査の2023年卒採用向けインターンシップの実施割合を見ると、大企業71%、中堅企業60%、中小企業38%となっており、大企業だけでなく中小企業での実施割合が大きく伸びていることが分かります。

前述のようにインターンシップ実施企業が増える中、各企業のインターンシップへの参加者数はどうなっているのでしょうか。「インターンシップ参加者数の前年比較」を聞いてみたところ、全体では「前年より少ない」(「前年より少ない(参加者が5割未満)」と「前年より少ない(参加者が5割以上)」の合計、以下同じ)が22%であるのに対して、「前年より多い」(「前年より多い(参加者が2倍未満)」と「前年より多い(参加者が2倍以上)」の合計、以下同じ)は14%と、「前年より少ない」企業のほうが多くなっています[図表8]
[図表8]インターンシップ参加者数の前年比較
この傾向は大企業においても同様で、「前年より多い」の16%に対して「前年より少ない」は24%と、1.5倍にも及んでいます。中堅企業も大企業同様、「前年より少ない」のほうが多くなっていますが、中小企業だけは「前年より少ない」と「前年より多い」がともに15%で拮抗する結果となっています。

インターンシップの前倒しと対面型の増加

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